自分のことばかりの先の話


あいる君に会う前、本当に緊張でM1前の中川家みたいになってた。

拒絶されるんじゃないか、軽くあしらわれるんじゃないか、ゴミカスみたいに扱われるんじゃないか。そう思いながらずっとコーヒーを啜ってタバコを飲んでゲロを吐きそうになっていた。

会ってみたら意外とあっさりしていて拍子抜けしたのは覚えているし、気持ちを伝えてあしらわれて、残ったのは死んだ後みたいな爽快感。でも生きている。

26年生きた自分にケジメをつけられた


とにかく自分のことばっかりだった。でもあいる君はずっと辛かったみたいでそれを自分は救えなかった、知らなかった事に嫌気がさした。それに、そのパーソナルスペースに踏み切れないもどかしさもあった。あたりめぇじやん。


数回あっただけで運命だなんだってわけじゃない。でも初めて会った時からガチ恋ダークネスだったしメンヘラ母親の英才教育を受けたおかげで自分の心はだいぶ女々しい。
その中であいる君は自分のメンヘラ悪習を断ち切ってくれた。それだけで結構救われている。


とにかく好きな女の子が自分のためにご飯を作ってくれる擬似体験をした訳だし、それを見るために死ぬ気で頑張るのもいいのかと思った。


最終的には“抗えない何か”に殺されたいわけだけど、それまでに誰か一人を幸せにできるように力をつけないとな。


要はあいる君が大好きってわけだ。それだけであとはやっていけそう。それはそれとしてマジで自分のコミュニケーション終わってたからどうにかしろ。一人の女性を幸せにするなら。

あいる君が好きだ。それでどこまでも飛ぶか

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