専門誌『周作人研究通信』(PDF版)
ONLINE ISSN 2432-6305 / PRINT ISSN 2432-6410
『周作人研究通信』全号目次とPDFファイルダウンロード
『周作人研究通信』は、2014年6月に創刊した研究者向けの専門的電子ジャーナルです。2013年に出版した『周作人と日中文化史』(勉誠出版)の執筆者合評会を母体にして周作人研究会を立ち上げ、およそ半年に1号のペースで刊行して来ました。2020年の第11号からは年刊になっています。今までに三度合冊本を印刷製本しており、第1号から5号までを第1巻、第6号から10号までを第2巻、第11号から13号までを第3巻としています。印刷製本したものは国会図書館等に納本しています。
周作人は、1885年に中国浙江省の紹興に生まれた中国の作家・文明評論家で、大きな影響力を持っていました。日本の文化と社会に精通し、日本の文芸作品を中国にたくさん翻訳・紹介しました。日本の傀儡政権の要職に就いたため戦後「漢奸」として下獄しましたが、密かにその文章を慕う中国人は今も少なからずいるようです。
以下のリンクから『周作人研究通信』のPDFファイルがダウンロードできます。最後尾には、第1号から13号までの全文PDFファイルへのリンクを掲げています。それぞれ全文検索がかけられるようにしてあります。
第14号(2023.6.)
高 斌 苦茶庵书简⼆⼗封辑录与研究(附书简全⽂影像) ・・・ 1
伊藤 徳也 [覚え書き]国民革命の中の「フェアプレー」論議
――「生活の芸術」としての「フェアプレー」―― ・・・52
繆 錦華 周作人と永井荷風の邂逅
――文体と創作過程から考える ・・・・・・・・64
伊藤 徳也 [書評]王欽『魯迅を読もう <他者>を求めて』 ・・・75
編集後記 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・80
第13号(2022.6.)
伊藤 徳也 北京のタゴールと徐志摩、林徽因
ーー魯迅「私の失恋」の背景を探る・・・・・ 1
伊藤 徳也 [書評]《知堂回想録:薬堂談往手稿本》 ・・・・・・・18
伊藤 徳也 [書評]《周作人散文全集(修订版)》 ・・・・・・・22
伊藤 徳也 [紹介・短評]周运《知堂藏书聚散考》(《乘雁集》) 26 編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28
第12号(2021.6.)
伊藤 徳也 武田泰淳における日中比較、私小説
――1943年の二篇の周作人論から ・・・・・ 1
徐 晓红 尤炳圻若干生平事迹考释——兼谈与周作人的交往――
(附尤炳圻著译年表)・・・・・・・・15
郭 偉 武田泰淳における〈風〉
―杜宣、謝氷瑩ら留学生との交流を中心に――・・・37
伊藤 徳也 1934年の中国文学研究会主催周作人歓迎会の実態について 57
編集後記 ・・・・・・・・・・・・62
第11号(2020.6.)
伊藤 徳也 周作人に於ける“人情物理”(“物理人情”)其二
ー『徒然草』翻訳、魯迅への諷刺、「知堂」命名ー ・・ 1
S. Daruvala My research on Zhou Zuoren ・・・・・・ 16
伊藤 徳也 【紹介】周豊二氏からの書簡ー「若子の死の周辺」補遺 ・27
郭 偉 【書評】九州大学中国文学会編『目加田誠「北平日記」
1930年代北京の学術交流』 ・・・・・・・32
伊藤 徳也 【書評】小川利康『叛徒と隠士 周作人の一九二〇年代』
補足 ・・・・・・・・・・・・・・・・36
第10号(2019.6.)
伊藤 徳也 周作人に於ける“人情物理”(“物理人情”)
ーーその用例に対する分析 ・・・・・・・・1
王 雨舟 周作人《金鱼》与左联成立关联之管见 ・・・13
伊藤 徳也 【書評】中島長文訳注『周作人読書筆記』 ・・・17
伊藤 德也 【译载】周作人的文弱性 ・・・22
第9号(2019.1.)
顾 伟良 反时代的考察:一场被忘却了的小诗运动的夭折(上)
从写生文、《古诗今译》等谈周作人的散文精神 ・ ・ 1
伊藤 徳也 【講義録】「生活の芸術」論序説 ・・・・・ ・・・17
徐 晓红 比昂松的《父》重译现象初探
—以周作人的《翻译与批评》为线索 ・・・・・・・ ・29
伊藤 德也 【译载]周作人的中国文学史论与“儒家”
―回应尾崎文昭先生对于拙著的批判ー ・・・ ・ ・・41
第8号(2018.6.)
伊藤 徳也 「西山小品」の諸問題―日中近代文学史における ・・・・1
伊藤 徳也 魯迅《野草》のタイトル命名の心境
―秋吉收『魯迅 野草と雑草』に触れて・・・・・ 13
第7号(2017.12.)
吴 红华 周作人与玩具 ・・・・・・・・・・・・・・ 1
伊藤 徳也 周作人《浄観》の中に現れた文化論の三つの位相
――[付]「浄観」日本語訳―― ・・・14
徐 晓红 1934 年周作人的访日考释
――以与同仁会的往来为线索 ・・・・・・・・・・18
伊藤 徳也 「エモ」い趣 ――周作人研究横向備忘録(1) ・ ・31
伊藤 德也 微型小説あるいはSF としての《夏夜夢》
――周作人研究横向備忘録(2)― ・・・・・35
[付録]北斗生「支那文壇無駄話」 ・・・・・・・・・40
第6号 <特集:周作人死去50 周年> (2017.6.)
北岡 正子 初めて周作人を読んだ頃 ・・・・・・・・・・ 1
池上 貞子 尾坂徳司先生と周作人 ・・・・・・・・・・ 5
飯塚 容 「新しき村」と父の思い出 ・・・・・・・・・ 7
伊藤 徳也 周作人「礼の必要」について(付日本語訳) ・・・ 11
李 雅娟 戏仿“赋得”体的“言志”派文学宣言―重读《金鱼》 ・・13
伊藤 徳也 【資料紹介】尾坂徳司『かえり見すれば』の中の
周作人と日中学院 ・・・・・・16
坂元 ひろ子 漫画の中の周作人 ・ ・・・・・・・・19
伊藤 德也 【講演記録】談談“生活的藝術”的思想基礎 ・・・・38
顾 伟良 周作人研究与历史文献的阐释
兼论《周作人年谱》中的日记纂改 ・・・・1
伊藤 徳也 竹内好の周作人論 ・・・・・・・・・・16
徐 晓红 “苦茶庵”与“无相庵”
――论施蛰存所受周作人的影响 ・・・・・・21
久保 卓哉 【資料紹介】弘一法師の内山完造宛書簡三通及び
『華厳経疏論纂要』に挟まれた弘一法師文書一通 ・・・ 27
第4号(2015.12.)
小川 利康 周作人における「頽廃派」
――厨川白村、ボードレールとの関わりから ・・・・1
秋吉 收 「随感録三十八」は誰の文章か ーー
ル・ボン学説への言及に注目して ・・・・・10
胡 楠 北大国文講壇上的周作人(1917-1925) ・・・ 25
第3号(2015.6.)
吴 红华 周作人、钱稻孙和九州学者 ・ ・・ 1
李 雅娟 “自然先生” 与“自然太太” ・・・・・・ ・ 14
木山 英雄 【資料紹介】林芙美子遺品中 の周作人書簡 ・ ・ 17
伊藤 徳也 【書評】S. Daruvala, Zhou zuoren and an
Alternative Chinese Response to Modernity ・・・25
呉 紅華 【学会記事】清末民国期の来日中人留学生と
現代文学日中術研究集会 」 ・ ・ ・・ ・ ・ 33
第2号(2014.12.)
伊藤 徳也 「頽廃派」と「生への意志」の関係」 ・ ・・・・ 1
小川 利康 周作人散文小詩に関する書誌的なメモ ・・ ・・10
朱 芸綺 周作人に批判された曹慕管の文章について ・・・・・・15
伊藤 徳也 《新文學的二大潮流》は如何に書かれ如何に発表されたか・19
木山 英雄 埋め草:「阿部淑子」一件 ・・・・・・・ 22
第1号(2014.6.)
伊藤 徳也 周作人の文弱性 ・・・・・・・・・ 1
小川 利康 クプカの謎 ・・・・・・・・・ 6
西村 正男 東洋文庫「中華民国国民政府(汪政権)駐日大使館档案」
所収の周作人書信について ・・・・・・10
伊藤 徳也 辜鴻銘における“art” ・・・・・・・ 12
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