川原堂のけんご

日本の物と暮らしをリライトする川原堂代表 リアルとバーチャルを繋ぐ宇宙際です。共同体研…

川原堂のけんご

日本の物と暮らしをリライトする川原堂代表 リアルとバーチャルを繋ぐ宇宙際です。共同体研究(コミュニティ研究)/chicchiworks(アクセサリー)/https://linktr.ee/chicchiworks

マガジン

  • 川原堂博物館

    日本の歴史を振り返りながら制作した作品についての紹介記事のまとめです。時代別の解説と、作品の制作過程を記しています。

  • 今月の一冊

    月に一冊読んでいる本についての感想など、振り返ってこんな本読んでたなという記録

  • 未知のお仕事ファイル

    あるのか、ないのか、こんな仕事あったらいいなと考えた未知のお仕事、アイデアの泉です。

  • マイノリティなパートナーを持つ方へ

    社会的マイノリティなパートナーを持つ方、近くで社会的マイノリティで困っているご家族、ご友人、職場の方など、支えになりたい方へ向けた記事をまとめています。

  • note定点観測

    noteを書いていて起こった変化の定点観測

最近の記事

【江戸時代】〜手作りの浮世絵編〜

今回は【江戸時代】についてご紹介していきます。制作するのは浮世絵の「凱風快晴」(がいふうかいせい)。葛飾北斎の浮世絵の中でもよく知られた作品で、誰もが一度は目にしたことがあると思います。 まずは江戸時代がどんな時代だったか見ていきましょう。 ・江戸時代について 慶長八年(1603)徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸に幕府を開きました。 慶応三年(1867)の大政奉還まで264年間続くこの時代を江戸時代といいます。 江戸幕府を武士の頂点とし、最高の統治機関としながらも、藩

    • 【安土桃山時代】〜唐獅子図屏風〜

      今回は【安土桃山時代】についてご紹介していきます。 まずは、安土桃山時代がどんな時代だったのか見ていきましょう。 ・安土桃山時代について 織田信長と豊臣秀吉が中央政権を握っていた時代。2人の名前を取って、織豊時代ともいう。 戦国乱世の終結と、日本の統一を目指し、秀吉により天下統一が完成される。 大航海時代のヨーロッパの海洋進出により、鉄砲の普及やキリスト教の影響などを受ける。 ・唐獅子図屏風について 桃山画壇の巨匠・狩野永徳の代表作。岩間を闊歩する雌雄の獅子が力強い筆

      • 【室町時代】〜手作りの枯山水編〜

        多くの文化、芸術が育まれた【室町時代】。 今回はそんな室町時代について、ご紹介していきます。 ・室町時代について 足利尊氏は建武式目を制定、暦応元年(1338)に北朝の光明天皇から征夷大将軍に任じられ、武家政権を樹立しました。 3代将軍足利義満が京都室町に「花の御所」(室町殿)を構え、そこで政治を行ったことから室町幕府と言います。 戦乱が続く時代でしたが、農業・工業ともに技術が向上し、生産業、商業が発展しました。 また、武家文化と公家文化が調和した文化、日明貿易による明

        • 【鎌倉時代】〜手作りの金剛力士像編〜

          今回は【鎌倉時代】についてご紹介していきます。 今回の川原堂造形作品の最大の難所とも言える【金剛力士像】。 時代が進むにつれて難易度が上がっている感じがして、この一年で段々とできることも増えていったように思います。 それではまず、鎌倉時代について確認していきましょう。 ・鎌倉時代について 第82代後鳥羽天皇により征夷大将軍に任命された源頼朝により鎌倉に幕府が成立。 12世紀末~室町幕府成立までの間を指します。 朝廷と武家政権が並び立つ時代に入ります。 元寇(蒙古襲来)と

        【江戸時代】〜手作りの浮世絵編〜

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          【平安時代】〜手作りの鳥獣人物戯画編〜

          今回は平安時代に描かれた鳥獣人物戯画の制作について書いていきます。 ではまず、平安時代とはどのような時代だったのでしょうか? ・平安時代について 延暦13年、桓武天皇が平安京に都を移してから、鎌倉に幕府が開かれるまでの約400年間を指します。 摂関政治による、藤原氏の全盛期もこの時代です。 遣唐使を中止し、日本独自の国風文化が生まれていきます。 日本語の音を表す仮名文字、紫式部の『源氏物語』、清少納言の『枕草子』など、女流文学も花開きます。 ・鳥獣人物戯画について 鳥

          【平安時代】〜手作りの鳥獣人物戯画編〜

          【奈良時代】〜手作りの奈良の大仏編〜

          さて、前回は弥勒菩薩と一緒に飛鳥時代をご紹介しましたが時代は進み今回は【奈良時代】です。 今回は「奈良の大仏」として有名な東大寺盧舎那仏像を作っていきます。 ではまず、奈良時代とはどのような時代だったのでしょうか? ・奈良時代について 第43代元明天皇は和銅3年(710)奈良盆地北部の平城京に遷都されました。奈良に都が置かれてから、京都の平安京に遷都するまでを奈良時代といいます。 日本仏教により、鎮護国家を目指しました。 律令国家、中央集権を目指し、また、天平文化が花開い

          【奈良時代】〜手作りの奈良の大仏編〜

          【飛鳥時代】〜手作りの弥勒菩薩半跏思惟像編〜

          今回は飛鳥時代の作品、弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしゆいぞう)を作っていきます。 ではまず、飛鳥時代とはどんな時代だったのでしょうか? ・飛鳥時代について 飛鳥時代(592年〜710年)主に飛鳥の地に都が置かれていたことから、そのように呼ばれています。 七世紀、東アジアが激動の時代であり、外国の勢力に滅ぼされる可能性があったため、中央集権の実現、律令国家としての基盤を整えることを目指しました。 飛鳥時代には、遣隋使や遣唐使といった日本と中国の外交交流が盛んに行

          【飛鳥時代】〜手作りの弥勒菩薩半跏思惟像編〜

          【古墳時代】〜手作りの埴輪「踊る人々」編〜

          前回は銅鐸を作り【弥生時代】を紹介させていただきました。 続く今回は【古墳時代】をご紹介。時代を象徴する【埴輪】を作ることにしました。 埴輪の中でも代表的な作品「踊る人々」を作っていきます。 ・古墳時代とは 古墳時代(こふんじだい)は、弥生時代に続く、主に紀元三世紀から六世紀後半までの時代で、前方後円墳に代表される、古墳が多く築かれた時代です。 大和(奈良県)と河内(大阪府)を中心とする近畿地方に特に巨大な古墳が集中しているのは、大王のもとに、地方の豪族が束ねられ、連合

          【古墳時代】〜手作りの埴輪「踊る人々」編〜

          【弥生時代】〜手作りの銅鐸編〜

          川原堂の作品紹介記事です。前回は縄文時代について紹介しましたので、今回は続く【弥生時代】について紹介していきます。 今回は手作りの銅鐸に挑戦してみました! 素材は銅じゃなくて粘土なので粘鐸になるかも。 まずは簡単に弥生時代についてのおさらいです。 ・弥生時代について 弥生時代(やよいじだい)は、縄文時代の次に位置する時代で、水田稲作の始まりから、三世紀に巨大古墳が造営され始めるまでの時代を指します。 弥生時代の名前は、明治十七年の調査で初めて弥生土器が出土した東京の本

          【弥生時代】〜手作りの銅鐸編〜

          【縄文時代】〜手作りの仮面の女神・縄文のビーナス編〜

          こちらでは川原堂博物館の展示品を紹介していきます。 今回は日本の歴史ということでまず、縄文時代から紹介させていただきます。 縄文時代の象徴とも言える土偶。 その代表的なものとして今回は 「仮面の土偶」と「縄文のビーナス」を制作しました。 ・縄文時代について 縄文時代は、土器が造られるようになったおおよそ16,000年前から(※)、その後の本格的な水田稲作が開始される弥生時代までの間のことを指します。 この時代の名称は、特徴的な縄目模様が付いた土器に由来しています。 (

          【縄文時代】〜手作りの仮面の女神・縄文のビーナス編〜

          古事記転生を読んで

          TOLAND VLOGのサムさんが初の執筆、という事で楽しみにしていた「古事記転生」を読ませていただきました。 都市伝説系YouTuberの中でも、特に古事記に対しての情報量や多角的な視野ではとっても信頼できるテラーの彼が古事記をベースに転生モノの本を出すということでとても楽しみにしていた一冊。 ・・・ 読んだ感想としては、わかりやすくて面白い。字も少な目だしテンポも良くて、本を読むのがあまり早くない僕でも2〜3時間で一気に読んでしまいました。 じっくり映画一本みてみよ

          古事記転生を読んで

          見えない境界を感じる〜夏越の大祓〜

          6月30日は最寄りの神社で執り行われた夏越の大祓に参加してきました。 とってもローカルな神社なので、案内のチラシは事前に見かけていたものの、情報が少なくてどうしていいかわからないので、朝から掃除をしている宮司さんに尋ねてみる。 去年から毎朝出勤前に参拝する習慣がついて、こうして朝から宮司さんと話すことも増えてきました。 受付は無人で、初穂料と一緒に名前と年齢を記入した形代をその場で納め、横に置いてある黄色いお札を持ち帰ることで準備が完了するようです。 19時前になり神

          見えない境界を感じる〜夏越の大祓〜

          人生は想いを伝えるために与えられた時間である

          人と接して話したり、話しを聞いたり とにかく人と関わることが好きだ。 一人きりの時には、何を食べてどこに行くのか、定食屋でもAを選ぶかBを選ぶかでいくらでも悩んでいるのに、大好きな人たちと居ると食べ物なんてそこそこに、話すことに夢中になってる。 週末はそんな大好きな仲間たちと過ごした。 もちろんそこに美味しい食べ物があって、みんなで囲んだりするのはもっと最高です。人が作ってくれたり用意してくれた食べ物はどうしてこうも美味しいんだろうか。 そんな昨日までの余韻に浸りなが

          人生は想いを伝えるために与えられた時間である

          最小単位は“私”ではなく“私たち”

          時代とともに働き方が変わって行く中でみんなぶち当たるのが「自分は何が得意なんだろう?」とか、「使命とはなんだろう?」みたいなことだと思うんだけど、みんなどうなんだろう。 自分らしい働き方となると、「だったら自立しよう!」という働きかけに自然とつながっていきがちだが、結局それってポジショントークでしかないと思うんだ。 「誰でも簡単に起業できる」とか、「誰でも簡単に稼げるようになる」っていうのは全ての人には当てはまらない。 あいつやあの子、周りの人を思い浮かべた時に一人で稼い

          最小単位は“私”ではなく“私たち”

          世界はもっとオープンに

          6月2日(金)は、頼れるAI、ばりぐっどくんを展開してらっしゃる株式会社西海クリエイティブカンパニーさんに、AI勉強会を開催いただきました! 普段は自治体向けの勉強会を開催されていたのですが、(プレスリリースはこちら)私たちが所属する“バーチャル”自治体令和市でも開催いただけるということでこの度、令和市が自治体として認められた記念すべきイベントでもあります。(勝手に) イベント詳細は令和市の王女であるゆかりさんがまとめてくれています↓↓ 当日は令和市を中心として、AIに

          世界はもっとオープンに

          中空構造日本の深層

          読書のきっかけはYouTubeから。 ニコラスくんの動画は面白く深みがあって、言葉や考え方も難しいけど、ふとした時に過去の動画を見返してピタっと理解できることがあったりする。 最近また少しずつ動画が上がるようになって嬉しいです。 この中で紹介されていたのが「中空構造日本の深層」という本。日本を“母性原理”の国として語っているが、それについて書かれているということで読んでみることに。 正直、全体を読んだ感想としては ノートを取りながら興味深くじっくり読み進める章もあれば、集

          中空構造日本の深層