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アメリカで高校生が奨学金とるのは大変?

前回からの話の続きになりますが、高校生が大学に申し込むとき多くの学生は奨学金を申し込むようです。州立大学に通う場合は、州がサポートしてくれるメジャーな奨学金が2つありそれに応募するみたいなんですよね。

そもそも大学の申し込みはほとんどがオンラインで行われており、学校が指定するいくつかのウェブサイトに登録すると、そこから小論文や学校の成績表、そして学校の先生からの推薦状などが希望の大学に送信されるようになっているようです。奨学金の申し込みもその過程で登録することができるようで、Seniorと呼ばれる高校の4年生(日本でいう高校3年生)になると生徒指導の先生(school counselor)が申し込みの仕方を指導してくれます(いつもはどうやっているのかはしりませんが、今はコロナ禍の影響かオンラインでの指導でした)。

で、奨学金はどうやって申し込むのか。

FAFSA(Free Application for Federal Student Aid)というウェブサイトにアカウントを登録して必要事項を埋めていくと応募ができるとのこと。

ここに大きな落とし穴があるんですよね。

これをするにはSSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)が必要なんです。日本でいうマイナンバーみたいなやつで、この番号が税金なんかとも紐付けされており、お金がからみそうな大事な場面ではちょくちょく聞かれる番号なんです。

研究者がJビザやHビザなんかで就労するときはもらえる番号なんですが、その家族となるとこの番号は普通はもらえません(Jビザのときは就労許可証をとると家族のメンバーもSSNがもらえます)。簡単にいうと子供は普通SSNはもっていないんですよね。もっと言うとこの番号を取るには永住権(グリーンカード)を申請しておく必要があります。

グリーンカードも持っていたら、を前提で話を進めますが、上記の2つの奨学金において、1つは高校の成績でGPA(Grade Point Average)が3.0(通常は4点満点)以上であれば申請でき、大学の授業料のある程度が補助されます。もう1つのものは成績優秀者向けのもので、GPAが3.7以上必要で、さらに日本でいうセンター試験(共通試験)にあたる試験、SATだと1200以上、ACTだと26点以上あればもらえて、これは授業料全額免除になるとてもありがたいやつです。

ただし、しつこいようですがグリーンカードがないと申し込みできません。。。(グリーンカードが取得できた時点で途中から申し込むことはできるようです)

ということで、次回はGPA、SAT、ACTはなんぞやという話になりそうですかね笑

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