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キャリアバラエティ Vol.42 郷田郁子さんの場合

キャリアバラエティ、今回ご紹介するのは、女性活躍・女性起業支援・働き方改革などをテーマにコンサルティング・研修・講座企画を行う会社をご自身で経営、また、夫が経営する福祉医療分野のソフトウェア開発会社の取締役として、さらには新しい働き方を提案するフリーランス協会の活動にも携わる郷田郁子さん。東京で学生生活を送った郷田さんが福岡で仕事を始めたきっかけや今の仕事や活動に至った経緯など、これまでのこととこれからについてお伺いしました。

 
【郷田郁子さんのキャリアバラエティ1/7】
小さなころは転勤族だったご家族に帯同して、大阪、東京、茨城、千葉、再び東京と、引越しが多かった郷田さん。幼稚園は2つ、小学校も2つ通いましたが、新しい環境に入ることを楽しんでいたそうです。小学校時代は比較的成績もよかったことから、中学受験を勧められ、乗り気になって受験対策に取り組んだとか。5年生の頃に引越しをし、本格的に受験対策を始めます。受験勉強はクイズ感覚、パズル感覚で楽しんでいたそうで、見事に中高一貫校に合格します。


【郷田郁子さんのキャリアバラエティ2/7】
中学に入ると、同級生たちが大人に見え、周りの雰囲気やノリがそれまでとは少し違って戸惑いも覚えました。中高一貫校ではありましたが、高校受験も考えはじめたものの、実際に勉強をしようと参考書を開くと、思ったよりも難易度が高く、そのまま進学することに。振り返れば、中高ともに友達と楽しく過ごした学生生活だったそうです。
進学を考える時期、周囲は東大や医者を目指す人が多く、郷田さんも「みんなも受けるし、やってみよう」と東大を目指すことになりました。手に職をつけた方がいいという家族からのアドバイスもあり、弁護士になるなら法学部?と法学部を目指します。
模試での判定は芳しくありませんでしたが、部活動の大会に挑む感覚で勉強を重ね、なんとか合格します。
 

【郷田郁子さんのキャリアバラエティ3/7】
大学ではテニスサークルに入り、目の前のことに一生懸命に取り組み、学生生活を謳歌していました。
卒業後のことを考え始めた頃、周りを見渡すと司法試験を目指し、ダブルスクールをしている人が多く、郷田さんも予備校に通いながら、司法試験を受験しますが、あえなく不合格。留年して受験を続ける選択肢もありましたが、乗り切れる自信もなく、むしろ就職活動が楽しそうに思えたことから、興味のある会社を中心に就職活動を行います。いろいろな会社を見る中で、システムインテグレータが面白そう!と就職試験を受け、面接官との会話がとても楽しく、社風や雰囲気がよかったことから大手IT企業への入社を決めます。


【郷田郁子さんのキャリアバラエティ4/7】
入社後は会計システムの設定を中心にSEとして仕事をし、さまざまな問題の解決や効率性の追求にITが寄与できることにやりがいを感じており、同期も多く楽しい日々だったそうですが、転機がやってきます。
入社研修で隣の席だった縁で付き合っていた彼氏(後の夫)が、故郷の北九州に帰ることになりました。仕事にも慣れてきた頃で、環境を変えてみるのも悪くないかもと思い、郷田さんも北九州に赴くことにします。ちょうど仕事でコンサルティング会社と協働することもあって、コンサルティングの仕事に憧れと興味を持っていた郷田さんは福岡でコンサルティングの仕事を探し、転職します。



【郷田郁子さんのキャリアバラエティ5/7】
北九州から福岡市までは新幹線で通勤。それまでは会計システムを専門としてきましたが、経営、戦略と領域が広がっていくことにはやりがいもありました。
なんとこの年には、1年の間に転職、引越、結婚という大イベントが重なりました。入社して間もなく妊娠が判明。郷田さんが初めての女性コンサルタントだったことから、社内には産休、育休など子育てに関わる制度はありませんでした。自ら制度を設計して提案し、その後も産休、育休を取得しながら子育てと仕事に邁進していました。


【郷田郁子さんのキャリアバラエティ6/7】
8年ほど在籍した会社でしたが、第4子の出産を機に退職。仕事はやりがいもあり、成長実感もありましたが、一方で「やりきった」感もあり、次のステップを模索していた頃でもありました。ちょうど、夫が立ち上げた会社の社員が増えてきて、管理面を強化する必要もあったことから、郷田さんが人事や財務を担当することに。コンサルタントの仕事は会社の外から支援することですが、実際に会社の中に入って自らが関わるようになりました。
そのうち、仕事をしながら出産、育児をしてきた経験から女性起業セミナーの講師の依頼が来るようになり、徐々に女性活躍、企業支援などの仕事が増えていきました。


【郷田郁子さんのキャリアバラエティ7/7】
仕事の依頼が増えてきたこともあり、ご自身が代表のコンサルティング会社を立ち上げます。今は夫が代表の会社にかける割合が多いとのことですが、いずれは、夫の会社、ご自身の会社、その他の活動を3分の1くらいのバランスで行っていくのが理想でもあるとか。お子さんたちも成長し、乳幼児の頃とはまた違った大変さもあり、悩みはつきないとおっしゃいます。
形にしたら次の人に手渡す、自分でやりきったと思ったら軽やかに手放して次のステップに進んできた郷田さん、これから先どんなステージに進んでいくのか、ますます楽しみです。
 

 


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