椅子が足りないままだけど…。
新しい家は、家族とともに創っていく。
団地を購入し、reformすると決めてから
わたしたちは分厚いカタログを手に取り
取り寄せた壁紙一枚一枚を並べながら
あーでもないこーでもないと言い合った。
ショールームにも行ったっけ。
忙しい忙しいと言いながら時間を取ってくれた息子たち。
決めていくことの多さ、限られた時間、何千万という大きな買い物。
思考が迷子になってくる
「…これが良いってYouTubeで言っていたから」と言うと
「そんな見ず知らずのおじさんの言葉を全部信じるの」とおこってくれた。
何を選ぶではなく、どうしたいのか、どう成りたいか。
「わたしはどんなわたしでいたいのか?」
80歳まで続く返済。
まだまだ働かなくてはいけないこの身体。
そんなわたしを労ってくれる家族。
温かい心もちで暮らせる我が家。
小さな小さな家だけど、
わたしたちの気持ちを籠めていく。
仕事帰り、バス停から坂をのぼると見えてくるOrange色の灯
レースのカーテンに透けるのはキッチンに立つあなたの姿。
わたしの帰宅時間に合わせて珈琲を淹れて待っている。
「ただいま。」と「おかえり。」が温かい。
自然と選んでいたのは柔らかいbeige色
あの日行った珈琲屋さんと同じペンダントlightと家の中のbalcony
なかなか外出できないあなたのために。
思いやりがあなたをつつむ。
優しいbeige色に癒される。
「椅子が足りない。」と困り顔のわたしと
「いいよ少しづつ揃えよう。」と微笑むあなた。
カンペキになれないままのわたしを受けとめてくれる
あなたがいる。
小さい小さい我が家の紹介を最後までお読みいただき
ありがとうございました。
衣食住が可もなく不可も無く与えられていること
この歳でも仕事があること
地域と人とに支えられているからこそ生きていけること
noteでは自分を表現できること
与えられている沢山の恵に感謝しつつ…。
ありがとうございました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。 もしよろしければ、サポートして頂けると嬉しいです。 記事を書くための書籍購入に使わせていただきます。