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巨大な建物、大規模採石場、自然

私は巨大なものに、恐れと、絶対的な敗北を前提にした憧れのようなものと、美しさを感じる。

手塚治虫「火の山」で大規模な噴火を前にして発される言葉に近いのかも。
’’見なさい 恐怖もここまでくるとかえって美しい‥‥’’

巨大な建造物や採石場を見ると、見てはいけないものを見てしまったと感じる。

自然ー人間の関係では、自分は大規模に破壊・搾取をしている。
人類の英知ー自分の関係では、自分にはなしえない作品として畏れる。
それを経て、よくわからないまま、ぞわぞわした尊敬のようなものに至る。
そして見とれてしまう。

恐怖とうしろめたさと尊敬がそれぞれ複数の立場で自分の中に存在しながら、でも尊敬が勝ってしまう。恐怖やうしろめたさなどネガティブなものを飲み込もうとして喉の奥に突っかかりながら、尊敬や美しさに浸っているような感じである。


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