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最近流行りの境界知能

ふー...。この前、町で
前のスナックの女の子とすれ違った。
なぜ気付いたかといと

真昼間から歩きタバコ
しがなら歩いてたから...

なんかすげー子居るなと思ったら
その子でギョッとしたのだ。
何故なら異様にその子に好かれてたから。

気付かれないように息を殺した。

この子は困った子だった。
自分が酒に酔ってる事も気付かないし
周りがびっくりする発言をする。
空気は私だって読むの苦手だけど
その子は空気を切り裂く感じだ。

例えばお客様の前でライター借りたら...

「ラブホかパチ屋の
しかないけどあげます」

あげますって親切なのはわかる。
でもお客様の前で
ラブホとかパチ屋とかは言わんでいい。
私がムンクの叫び😱😱😱みたいな顔に
なってるのを見てお客様は笑ってくれたけど
(ワザと変顔して中和した...😓)

そういう言動が顕著な割に自分が賢いとか
可愛いと思っているのも透け見えて
女の子(年下の先輩)と喧嘩しちゃったり
手が付けられない困った子だった。

だけどその子には真面目に
「あのね。お客様の前でラブホとか
パチ屋とか言わなくて良いんだよ。」
「○ちゃんは黙ってても可愛いんだから、
酔っ払ったら話さないくらいでいいよ!(笑)」
「お店では、年下でも年功序列。
女の子同士を呼び合う時は「~さん」で
呼ぶ癖つけたら間違いないよ。
これはどんなに酔っても徹底してね。」
「ポーチの中身は綺麗にね💦」
...などと、目に余る時は対応や指導をしてた。

私はそういう伝え方をするから
「優しい先輩」と後輩には好かれる傾向にある。
でも私がそうするのは自分がされたら
嫌なことをしないだけで優しさでもないつもりだ。
私自身が気分で怒り方を変える上司に混乱するからだ。
だけど彼女は私を優しい先輩と思ったのか
まとわりつくようになって困った。

そして私はこの子のIQの低さを見抜いていた。
ある日、珍しくチーママと2人になってポツンと
⬆️チーママも私の障害を知ってる
「○ちゃん、障害者の私から見ても
  深刻な感じでIQ低いと思うんです。」
...と、漏らした。

チーママは実は高学歴のジャンプロで
めちゃくちゃ頭がいい。
しかも息子さんがいるので
発達障害などについても理解があるので
私への指示や指導がとても上手で慕っていた。

しかしびっくりするぐらいのリアクションで
そうなの‼️ゼブちゃん分かりました⁉️
...って。

...なんでも、
目の前にあるボトルの漢字が読めなくて
※例えば「吉四六(きっちょむ)」等...
確かに酒の読み方は難しいから
知らないなら読めないのは分かるとしても
その漢字を見ながらでも
伝票に書けない事があったそう。

更にそれを「見て書けば良いよ」と
チーママが何気なく言ったらキレたらしいのだ。

両者一致で「境界知能だね。」と。
これは手に負えないね...。
着けられるお客さん選ぶしかないわ...と。

そうなのだ。

境界知能の難しいところは本人に自覚がなく
生きづらいところだろうと思うと同情する。
また、自覚がないからこそ
療育手帳や精神手帳などに辿り着きづらい。
つまり、福祉と繋がりづらい。

彼女は(えっちな)メンズエステと
スナックを掛け持ちしてるらしい。
ぐちゃぐちゃのポーチにガチャガチャに
詰められた沢山のラブホのライターも
お仕事に関連するものなんだろう。

辛い。

辛いけど、私も加療中だから彼女に
引き摺られては心身を壊すので距離を置いた。
でもその罪悪感が脳裏に残ってて、
偶然、町ですれ違いシンクロがおきた。

やっぱり
人との繋がりと同じくらい
距離感が必要なんだと思う。

これは42歳の私のテーマなのかもしれない。

罪悪感と引き換えにしても
あの子を置き去りにしたのは残酷だけど
私の心は「正しかったよ」と教えてくれた。

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