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偉いひと達

この季節。🐶の散歩コースにある
1部の区画だけワーッとお花が咲き乱れる。
一応、花屋で働いていたのでその草花が
自生しているものでないことはひと目でわかった。

そこは私有地じゃないんだけど
誰かが種を植え、世話をしているのだ。
花はただ種を撒いたただけでは
こんな風に美しくデザインされない。
咲き誇り方も見事で感心していた。

そして🐶の散歩時間が変わってから
(季節により距離や時間が変動するのだ)
おばあちゃんが、毎日毎日
草花の剪定をしているのを見掛けた。
手馴れた鋏遣いで
元々フローリストだったのかなー?
...なんて思わせた。

「この方だったんだー」
彼女は寡黙で人を寄せ付けないオーラがある。
1年以上、無言で彼女の横を通り過ぎていた私。

しかし、ひょんな事から
言葉を交わすキッカケに恵まれ
「いつも、お花𖤣𖥧𖥣。𖥧𖧧
  綺麗だなって思ってました。」
...って、伝える事ができた。

彼女は微笑むと意外と柔らかかった。
「ここを通った人が、そう思ってくれたら
  良いなと思っていつしか始めたの。」

まさに私ー🤣👈

この道を通る全くの他人へ、
彼女はただ与えている。
「私です」なんて我を張らずにただ黙々と。
ねぇその余剰分の豊かさを得るまでに
あなたにどれ程の出来事があったの?

とても魅力的だし、ライフワークと言える。

少なくとも「はー…🩵」と
その美しさに溜息を漏らし、心癒されている
私が確かに此処に存在してます。

きっときっと。
おばあちゃんが亡くなっても
種はまた種を落とし、風に吹かれて旅をして
きっとこの路沿いは
永遠に花が広がっていくのでしょう。

澄んだ目で見ると、そういう偉いひと達で
この世界は守られている気がする。
ソウイフモノニ ワタシモ ナリタイ(*´³`*) ㄘゅ

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