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仕事を辞めて、新しい仕事を見つけて、明日から新しい日々が始まる。

書類なんかの都合でここ2週間ばかり無職生活を謳歌していたので明日の朝からきちんと活動していけるのか一抹の不安はあるけど、わたしは元来心配性で不安症で自分都合の遅刻は絶対しないタイプなので大丈夫だと思う。

最近ようやっと、「自分」を大切に、ある程度上手に甘やかすことができるようになってきたと思う。

例えば、わたしは16時になにか予定があるとするとその前の時間になにかにしっかりと取り組むということができなかった。
朝起きて一日、16時の予定のためだけに時間つぶしをして過ごしてしまうような性格だった。せいぜい本が読めるくらいで、どこかに出かけて16時前には帰ってくるということがほとんどできないタイプだった。
電話がかかってくる日となればもうすぐに出ないとダメだと思ってるタイプで、LINEが来たらある程度すぐに(即レスだと気持ち悪いと思われそうだから、と開ける時間を考えてずっとそのことに張り付いてしまうタイプで)返さないとダメだと思ってて、本来の「自分」ではなくて、相手の都合にぴったりと寄り添うことで「自分」の価値を感じていたタイプというか。

それじゃダメなんだよなぁ、と前職で改めてしっかりと思い。

だって90分あれば名古屋駅からUSJまで行ける時代で、朝8時には起きてるのに16時の予定まででかけられないってなんなのさ、ていうか。
(名鉄電車のなかで見た広告に感銘を受けたのだ)

あとなんか、欲しいもの買う時とかも結構人の目を気にしてしまうタイプというか。

くどうれいんさんの「桃を煮るひと」を読んでいたら、れいんさんはとろろが(本当は)大好きなのに、とろろを付ける際に「ふーん、とろろ付けれるなら付けてもいいね」みたいな気持ちじゃないと付けれないんだ、的なことを書いていて、その気持ちめちゃくちゃわかるなぁ、というか
なんか「これを好きっていう自分どうよ?」みたいな、よくも悪くも。

例えば、このグループが好きです、この味が好きなんです、"わたしは"この本が好きなんですって主張できないタイプで。
「これ面白かったですよ、有名どころだし」みたいな説明しかできなくて。マイナーな感じのものは説明すらしづらくて。
昔少しだけ追っかけ(この言い方ももう古そう)してた舞台俳優さんのことなんて、よっぽどの友だちにしか話せなくて。
例えば職場で「この人が好きなんですよ〜〜〜!」て言いだすことなんて到底無理で。
まあ実際のところ必ずしも言う必要ないとは思うけど、でも、言うことが出来る人って自分がしっかりしてる感じで、主張ができるところがすごく羨ましい。

なんか、「へ〜そう言うのが好きなんですね」って言われたくなくて。
なんか、そういうのって少なからず枠に嵌められる感じというか、底を見透かされる感じというか、なんかそういうのないですか?
勝手に評価される感じというか。
別に勝手に評価されたって、本当の自分は違うんだからいいじゃんって開き直ることが今のわたしの目標な気がする。

ので、明日からの新しい職場にも透明スマホケースに挟んだ推しグループのシール類はそのままで行ってみようかと、そう、思うけども。
やっぱりちょっと恥ずかしいとは思ってしまうのよね。

とはいえ、絵画系に切り替える感じもちょっと違うというか。
これはめちゃくちゃ偉そうな話になるけど、わたしは結構美術館に行くタイプなので、最近流行りな感じの、モネの睡蓮!ゴッホのひまわり!星月夜!みたいな感じの話されるのがすごく嫌なんだ。「いいよね〜〜!」みたいな。何を良いとして話をしてくれているのかわからない会話ができなくて困る。(にわかがよォみたいには思わないけどさ。好きは好きで良いことだし、話せたら嬉しいけど、レベル感がよくわからないからかえって話づらいのよね)
絵画ってモネやゴッホだけじゃないし、わたしはわりとセザンヌとかシスレーのほうが好きだし、なんなら現代美術系が最近きてるしすごく話すことない。
前に「ゴッホ見た事あるよ」って話されたことがあって、(ゴッホのどの絵のなんの話なんだ)てなったし、(この場合多くはひまわりを指してるんだけど)「あの人は色使いがいいね」と言われて「そうですね〜〜!」て返したけど、色使いが良いってめちゃくちゃなんとも言えない浅さで面白いまであったなぁって何回も思い出す。
クリムトやモネの色使いって言われると結構わかりやすいんだけど、ゴッホの色使いって結構難しい気がする。たぶんイエローのことだとは思うけど。あの時聞けばよかったな、とは思うけど、なんか相手を試してるみたいになりそうで嫌だった。
これしかも、相手はわたしの趣味に合わせて話てくれたんだな、みたいのが逆に困るのよね。
例えば、それについて質問してくれるならこっちも話やすいけど、「知ってるよ」感だされるとやりづらいというかさ、これはじぶんも気をつけなきゃって思うんだけど。

なんだっけ、ああ明日の話だったっけ。
やっぱり推しシールでいこうかな、ちょっとだけ数を減らして。
わたしはこのグループが好きだし、慣れないところにじぶんの日常を少しだけ持っていくのは有効な手段だと思うし、気負わず「自分」なりにやっていこうと思う。

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