小松左京 復活の日、カドカワ、1964

小松左京さんの秘書をされていた乙部順子さんに、9月に亡くなられた社会学者の加藤秀俊さんの「つながりの会」でお会いして、薦められ、読み始みました。誠に面白く、コロナ禍の最中に、それほど話題にならなかったのが不思議です。初出1964年。NHKのanother storiesの再放送も見ました。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2023130458SA000/
近所の図書館では、貸出の予約待ちが続いていて、知る人ぞ知る、人気があることを感じます。
「日本沈没」の映画は、何回もテレビ放送されていますが、草刈正雄さんが主演した「復活の日」の映画には、お目にかっていませんでした。
特に未知の病原菌に対する描写は今回のコロナ禍での社会の対応を予言しているようです。
ウイルスについては、川喜田 愛郎 、生物と無生物の間 : ウイルスの話  岩波新書  1956.7.10
を、コロナ禍の講演会で質問者から話が出て、読んだことがあります。この本も50年代ですので、小松さんは、当時多くの勉強をされたのだと思います。以下、この「生物と無生物の間」からの目次です。
第一部 ウイルス病の諸問題/p1
――黄熱の研究史を中心に
はじめに/p2
第一章 流行病の病原体としてのウイルス/p5
第二章 ウイルスが実験台に乗るまで/p15
第三章 ウイルス病と動物実験/p25
第四章 血清反応、そのほか/p37
第五章 ウイルス病の流行学/p48
第六章 予防接種の諸問題/p56
第二部 ウイルス病の種々相/p69
第一章 日本脳炎のことなど/p70
第二章 ポリオ(小児麻痺)の問題/p81
第三章 インフルエンザの諸相/p90
第四章 単純ヘルペス、そのほか/p105
第五章 植物のウイルス病/p115
第三部 ウイルスとは何か/p121
第一章 ウイルス病とウイルス/p122
第二章 ウイルスの大きさ/p128
第三章 ウイルスの形、構造、組成/p140
第四章 ウイルスの増殖/p152
――バクテリオファージの諸問題(1)
第五章 ウイルスと遺伝/p166
――バクテリオファージの諸問題(2)
第六章 ウイルス病再論(1)/p181
――動物ウイルスの諸問題
第七章 ウイルス病再論(2)/p196
――癌とウイルスの問題
第八章 ウイルスとは何か/p205
――「ウイルスは生物か無生物か」
むすび/p221

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