見出し画像

私にできること

1
私は病気になった。
心が不安定になる自律神経失調症というものだ。
夜眠れなくなって、朝は逆に起きられない…
食欲は増えたり減ったりを繰り返し、
吐き気に襲われた。
仕事にも行けなくなった。
仕事というものは数週間休むとクビを言い渡される…
そういうものだ…
何故なら、働いてる上司、同僚、関わる人全てに負担がいくからだ。
休めば迷惑になる…そう思って、何度も行こうと、
頑張ろうとした…
起きられないなら、目覚ましを爆音にした。
夜眠れなくて怖い日は、眠れるように
紅茶を飲んだ。
抱き枕を購入した。
不安にならないために、なにか工夫できないかと
模索した。
けれども…仕事になかなか行くことができない。
それは今も続いている。
挙句の果て、自殺をほのめかす事を、大切な親友にぶつけて泣かせてしまった。
とても、とても、深く後悔している…
何をするのも怖くなって、鬱屈した日々を過ごしていた。
親友とは、連絡を取り合ってもらえた…
けれど、親友の底抜けの明るさと優しさが眩しくて、羨んでしまう自分にひどく情けなかった。
自分の生き方を変えたいとそう、強く思った。
そんなときに、一本の映画に出逢った…
「ポエトリーエンジェル」
主人公が詩のボクシングと出逢い、個性豊かな仲間、そして、悩みを抱えた少女と成長していく物語である。
詩のボクシングなんて初めて聞いたものだから、そんな競技があるのだとびっくりした。特に、少女が涙ながらに綴る言葉に感動して泣いてしまった。
その映画を見て、私にも出来ることがあるのではないかと思った。私は、物語や日記などの文章を書くのが好きだ。作詞も時々作っている。自分の書いた文章で誰かを励ましたり、感動させたり出来るのではないかそう思った。
その第一歩としてエッセイを書き始めた。
今日、まず、曲の歌詞みたいなものを2つ作った。
ひとつは、映画のエンディングで流れていたらいいなと思う雰囲気の言葉を並べたもの。
もう一つは、タイトルは決まっていないが
新学期を応援するようなもの。
パッと脳に閃いて書きなぐって生まれたものだ。
曲作りは、自分がすると機械音痴になってしまう。
そう悩んでいた時に、親友が曲も作れるマルチな才能の持ち主で彼に手伝ってもらうことにした。
私が口ずさんだ乱雑なメロディーもスッと曲にしてしまう、彼が作った曲のオープニングを聴くと、体にズドンと衝撃が走ったような気がする。
自分も負けてはいられないなと思う。


2
バタバタと日が過ぎて、今は会社を休職している。
実家に帰省して、休養をとることになった。
山の自然な空気を吸うと、心が洗われるそんな気分になれた。
美味しいごはんを食べて、空をぼ~っと見上げる。
忙しい毎日に居るとなかなかできないことだけど、
休みをいただけたおかげでゆったりとした時間の中に包まれる
なんて…しあわせなんだ。
今日ほそんなことを思った。







この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?