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父親の事 その後②

また施設で暮らす父親に会いに行って来た。
小5の男子連れて。

いつも車だが、私はペーパーなので電車で。
最寄り駅からタクシーで1200円だった。

アイスなど家族から食べさせてもいいとのことで、ファミマでコーヒーゼリーとプリンと茶碗蒸しを買い持って行った。

父親は迷わずコーヒーゼリーを選択。やはり。
ベッドを起こすと顔が苦痛でゆがむ。
しんどいらしい。
膝や肩も触ると嫌がる。
拘縮している。

コーヒーゼリーは半分食べた。満足そうに。
私も満足。
孫の手をしっかり握り返し、バイバイと手を振ることも出来た。
でも床ずれが出来てしまい、拘縮もはじまっている。

少しでも食べて、と思っていたが、苦痛が増えてしまっている状況で、1週間、1ヶ月命が延びても苦痛が増えてしまうだけかもしれない。

ここ、数日に知り合いの方が2人亡くなった。
顔を知っている、という程度の方だが、
お二人とも父親なんかよりとても若く、
突然である。

通勤の電車で、お風呂の中で、寝る前、父親の事を頭がよぎる。

ひとつ出た答えは、
そうやって
父親の事を思い出す事が いちばん大事なんだなって思った事。
何もしてあげられなかった と後悔するとか
気持ちの整理がつかない とか の対策として。

またね、と言って、部屋を出た。

帰りは歩いて最寄り駅まで行った。

先ず、施設前で小5男子がプリンを食べ、さぁ歩くぞ〜と話していると 
施設の前のお宅の見ず知らずの方が
私達に冷えた缶のお茶とペットボトルのジュースをくださった!暑いから飲みな、と。
ありがとうございました。

のんびり散歩で感覚で駅まで。
神社でお参り。
無人販売で野菜購入。

さらに歩いていると酒造を発見。堪らず購入へ。
おわり。





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