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鴨川食堂もてなし/柏井壽

鴨川食堂シリーズ7巻目です。

本書には、認知症の父が母と一緒に食べたいというビフテキ、幼馴染の母親が作ってくれた春巻き、後悔が詰まったチキンライス、亡き夫が食べたがっていた五目焼きそば、料理人を目指す原点となったハムカツ、父が珍しく作ってくれたちらし寿司、の短編6作が収録されています。いずれの短編もウルウルさせてくれるやさしさにあふれる物語です。このようなお店が有るのなら一度行きたい素敵な親子でやっているお店とNHKプレミアムで放送されたときのキャスティングを思い出しながら美味しいお話を読ませていただきました。食に思い出と作った人の思いが詰まった美味しく心が癒されるミステリーです。