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流浪の月/凪良ゆう

本作は「本屋大賞」取った著者代表作です。著者はBL題材を多く書かれている作家さんで、私もBLには非常に興味があります…本書は事実有った事件を元に書かれたおり「生きて行くために必要な人」が描かれているのには自分の交友関係にも存在しているので、とても共感しました。事件にもとづきながらもフィクションである事がとても心休まる一冊でした。
生きて行くための命綱という愛の形=繋がりは、新鮮で事件にかかわる加害者と被害者の心理がリアルに描かれていて世の中の残酷さ無残さ普通を求められることの苦しさなど誰もが思い悩んでいるかもしれないと思えるテーマが物語に織り込まれています。読んでいて世の中やインターネット社会ってそうだよなと思わされるところが多々あります。著者代表作と言われるだけの一冊だと思います。この一冊で私は「凪良ゆう」ファンになりそうです。