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倒産・自己破産後の私の生活

倒産自己破産は、会社を経営する私の責任できちんと裁判を経て法律にのっとりきちんと処理しておかねばならない事だと思ったから倒産自己破産の裁判をした。
倒産自己破産裁判で私の財産は全て清算のため管財人が管理し私の全ての銀行口座は閉鎖された。その結果私は一文無しになった。まずしたのは、破産者でもできるアルバイトだった。アルバイトによっては破産者が出来ないバイトもあるが、破産者でも出来るバイトを見つけて仕事した。住むところと食べる資金を得なければホームレスになるしかない。最初は経営していたのと同じ業界で新卒者と同じ給与で、雇ってもらえないか手あたり次第、履歴書を持ってまわった。しかしそれも経歴が邪魔をして1年ほどしか続けられなかった。当たり前の話だが、今までその会社で働いていた人にとっては、よけいな年上の人間が入ってきたのだから仕方がない。倒産自己破産の裁判が結審し免責となり「復権証明」を取る事が出来て、破産者の枠が取り払われバイトの職種が広がり様々なアルバイトをいくつもした。イベントのテント張り、運送業のターミナルの荷物の種分け警備員や競馬・競輪場の食堂の下働きなどなんでもした。仕事の内容をえらばず何でもしないと生活できなかった。
そうした生活の中で、最低自分が一か月の生活に必要な金額を決めた。一か月12万円。この金額で家賃、光熱費、水道、保険、税金、食費などすべてを賄うのはかなりきついが、アルバイトではなかなか思うようには稼ぐことが出来ない。節約生活が始まった。一日千円使わないが目標だった。生活保護も視野に入ったが、生活保護を受けると親族に迷惑が掛かることが分かり生活保護は諦めた。そうしてバイトを続ける生活を続ける中大きな壁にぶつかった。0222年改正労働法が施行されたのだ。この法改正は私の生活に重い枷となった。週20時間以上働くアルバイトにも社会保険の加入と厚生年金の加入が義務化されアルバイトで稼いだお金のおよそ4割が社会保険・厚生年金として差し引かれた。このままでは生活が破綻して家賃が払えないので、週20時間以内のバイトをかけもったり請負の仕事を探したりして何とか生活できるお金を稼げるようにして現在のバイト生活に至っている。色々な仕事をする中で現在は少し余裕が出来る月も出て来た。法律だから免れないけれども何とか生活を維持することを苦労して見つけ出して明日につないで行くしかないのだ。

生きて行くための挑戦は今日も続いている。


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