鬱病を知らなかった

すいぶん前に私は鬱病を知らなかった時、仕事に出てこない鬱病の社員のアパートに行って恐る恐る部屋のドアを開けた。暗い部屋の中にその社員は蹲るように座っていた。どう対処すればいいのか不安が膨れ上がる。正直とんでもない荷物をと思った。でもそれは違った。自分が鬱になって明けの早朝から発泡酒飲んで一日部屋から出ることができない。漸くあの時社員のことが少しわかった。苦しかったんだろう辛かったんだろうと今なら思える。まだまだ自分は半人前だと思う。あの時の社員の気持ちを少し知るのに10年以上もかかってしまった。ごめん。