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夢をもって移り住んだんだけれど

私は、母親の介護と自分のこれからの生活のためにこの埋め立て地のうつり住んだ。介護するのに平らな土地に移り住む必要があった。今まで住んできたところは山間で坂が多く歩いていて母が良く転んでけがをした。山間の地では、移動に車が必要だった。私は海が好きで海まで歩いて行けるところに住みたかった。移り住んで4年ほどで、隣の町の介護施設に母を入居させ一人暮らしが始まった。ただ一人で、海を見に行く生活が始まり海をよく見に行くようになった。でもここの町の海は、「死んでいた」生物がいない人工の海浜だった。それでも海を見に行くことは続けている。小さな町の中でバイトを見つけ町の中で食事も済ませ買い物も済ませる。この小さな町の中だけで生活できるようにした。車は持たないことにした。車を維持するのにお金がかかるからだ。どうしても車が必要な時はレンタカーを使えばいい。今、私は東京湾最奥の公団住宅でバイトも買い物も町の中で済ませ孤独に暮らしている。