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今日は、5節句の一つ七夕「笹の節句」です。

七夕は、皆さんもご存じのとうり織姫と彦星が年に一度再会する日で、短冊に願い事を書いて星に願う日として私たちの生活に馴染んでいます。
由来は、中国伝来の七夕伝説(星伝説)にあります。いろいろな伝承の中の一つには、天の川の西岸に住む機織りの名手・織姫と、東岸に住む働き者の牛使い・彦星が、織姫の父親である天帝のすすめで結婚しました。
しかし、二人は仲睦まじくするばかりで全く仕事をしなくなってしまいました。これに怒った天帝が、天の川を隔ててふたりを離れ離れにしました。
ところが、今度は悲しみに明け暮れるばかりで働かなくなってしまいました。
そこで、仕事に励むことを条件に七夕の夜に限って再会することが許され、七夕になると天帝の命を受けたカササギの翼にのって天の川を渡り、年に一度、再会するようになりました。年に一度の逢瀬から、七夕のメインテーマは恋愛だと思われがちですが、ふたりが引き裂かれ再会に至る経緯から、技芸に励み働くことの大切さを説いた戒めのお話なのです。
明かりのすっくない夜空を見上げると「夏の大三角」が七夕伝説を表しています。夏の大三角を形成している琴座のベガが織姫、鷲座のアルタイルが彦星が二人をとりもつカササギです。

これだけでお話は終わりません。
世界中どこでも人は月を見ると「あの人も同じ月を見ている」と思い、星に願いを託す。文化の共通しない違う国で「月」と「星」は人にとって特別なものです。

七夕からは離れますが、私はこの時期必ず思い出す歌と話があります。「星に願いを」When You Wish upon a Starという歌を皆さんもご存じでしょう。これは子供のいない夫婦が人形を子供のようにかわいがりい命を与えてほしいと願ったピノキオというお話です。
現代では、ピノキオのお話の方が「織姫と彦星の話」よりも分かりやすいかもしれません。
ディズニー映画「ピノキオ」は、生命を与えられた人形のピノキオは、悪いキツネとネコに騙されてサーカス団に売られてしまう。一度は助け出されるもキツネとネコに騙されて、ピノキオは、今度は無法の島に連れて行かれる。その島に行った者は、やがてロバの姿になり売られてしまう運命。ピノキオもロバの耳としっぽが生えてしまったが、コオロギのジミニーによって助けだされる。
一方その頃、ピノキオを心配して探しに行ったゼペットは、海でクジラの王様・モンストロに飲み込まれていた。助けに向かったピノキオも飲み込まれ、二人はクジラの腹の中で再会を果たす。というお話です。 

When you wish upon a star
Makes no difference who you are
Anything your heart desires
Will come to you
星に願いをかけるとき
あなたが誰かなんて関係ない
心の底から願えば
何でもきっと叶う
If your heart is in your dream
No request is too extreme
When you wish upon a star
As dreamers do
もしあなたの心が夢の中にあれば
どんな願いも 願い過ぎなんてない
あなたが星に願う時
夢見る者がそうするように
Fate is kind
She brings to those to love
The sweet fulfillment of
Their secret longing
運命は優しい
愛すべき人々の
密かな願いを
優しく叶えてくれる
Like a bolt out of the blue
Fate steps in and sees you through
When you wish upon a star
Your dreams come true
それは青天の霹靂(へきれき)
運命は歩み寄り あなたの心を見通す
あなたが星に願う時
夢はきっと叶う

星に願いをかけるときには、願う人が誰であろうが…そんなことは関係なく天に届くのです。

今日、7月7日七夕がそのような日であるますように。