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「独男の回顧」

とてとてとてとてとてとて

ゆい「そうだおにーちゃーん!!」

ピンポーン♪

祖母「あらぁゆーくんにいーちゃん
じゃないの?どうしたの?今日は零次は
まだ訓練校から帰ってきてないのよね」

い「ありゃま」ガックシ

ゆ「でもしょろそろかえってくる
ぐらいのぢかんですよね?
おにーちゃんのおへやでまってても
いいですか?」

祖母「まぁ確かにそろそろ帰ってくる
はずだから……いいよ!
どうぞ入っていてください」

ゆい「わーい!」

階段をとてとてとてとて

ガチャ

零次の自室

ゆ「おにーちゃんだばこくちゃい!
まどあけちゃお!!」換気ガラガラ

い「あっ!なんかノートみっけたよ!!」

キャンパスノートのタイトルに
「むにむにむ日記」と記されている。

ゆ「……みてみる?」

い「……ちょっとこわちょう」ヒヤアセー

十数秒後

ゆい「ま、いっか!」

ぺらっ

そこには、2023年に入ってから
零次のダイアリーが綴られていた。

ゆ「へぇー、えーとがんたんは」ペラペラ

「1月1日

今年も始まった。
日曜日で元旦なので
新年早々覚悟して向かったが
思ったよりお客が少くで驚いた。

ちちょーとむにむにしたり
ぎゅーってしたりしたいくらい
今は頭と体が疲れて羽毛布団に
くるまりたい。」

ゆい「…………」ぺらっ

「3月??日

なんか野球の世界大会やらで
日本が優勝したとかで騒がしい。

アホかおめぇら?

野球の世界人口はせいぜい2000万人、
そんでサッカーは数億人は居る。

そんなちんけなスポーツで優勝して
今は喜んでどうするよ?

ゆーくんこの世にはバカちかいないろ!
むぎゅってちたい!むにむにぽかぽかに
らりらいろ!!(羽毛布団むぎゅう)」

ゆ「ヒエッ……」
い「おちょろちいね。おちゅぎは……」ぺらっ

「7月?日

やったぜ。クソな職場を辞められた!
……とは言っても思い出深い
約3年間だったには違いない。

みんな、ありがとな?

ちちょー、がんばったろ。」

ゆ ぺらっ

「11月?日

もうやだ。

はやく最低限のブラックじゃない
職場で働きたい。

特にK。うっぜーわ。なんなのあの咳?
とっととくたばっちまえ。

どうせ俺みたいに世界レベルの
逸材でもない癖にでしゃばったように
咳するなよ、うるせぇんだよぼけ。

あぁ、ゆーくん。

ゆーくんを想ひ羽毛布団で
ろーるけーきするこのひとときは
なんてごほうびなんらろうか……。

愛する妹よ。もう1人の親愛なる妹よ。」

ゆい「…………」

そ タダイマー

玄関から音がする

ゆい お互いに見つめあい、
ノートを元にあった場所に戻しておく。

そ ガチャ「ゆーくんにいーちゃん?
どうしたよ今日は」

ゆ「う……ううん。ちょっとね」

い「まぁ……ね」

(⌒‐⌒) 今日の点数は🥁…………85点👏

もし頂けるのなら税金関係、自炊レシピの 材料代を中心に使おうと考えております。