見出し画像

憲法の学習方法

~このNOTEの説明~

著者:タピオカ

プロフィール:会社員。2024年、独学で2回目で司法書士筆記試験合格。受験勉強期間、2年4か月。2023年不合格を経験。今後、会社員を続けながら司法書士や法務経験を積む予定。3児の親。

NOTEのテーマ:司法書士試験勉強の経験や、司法書士合格体験記などを通して、受験生のかたなどのお役に立ちたいと考えながら書いています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私の本試験での憲法の得点

1回目受験(不合格)の令和5年度:3問中3問正解
2回目受験(合格)の令和6年度 :3問中3問正解
で同じでした。

マイナー科目、憲法の位置づけ

憲法は午前択一で3問/35問中です。午前午後合計では3問/70問なので、マイナー科目と言われます。
憲法は、それこそ司法試験とか、行政書士試験とかだと、条文・判例など深く学ばないと太刀打ちできないかと思われますが、司法書士試験では深入りしすぎず、テキストを理解し、過去問と模試(できれば答練も)を繰り返し解けるようにしておけば十分に対応できると思います。

実際、どう勉強する?

私の場合の経験からかきます。
1年目受験:
 ・オートマテキスト最初だけ読む。退屈で眠いのでほぼ読まず
 ・オートマ過去問+そこの条文+判例チェック=6回やる
 ・答練、模試はやるだけで復習せず
2年目受験:
 ・オートマテキスト+条文+判例読む(退屈なので音読したり、自分の音声入力したテキストファイルを、再度読み上げアプリで読み上げを繰り返し耳読する)
 ・オートマ過去問9回
 ・答練、模試復習。特に模試は本気の予想なので完璧に暗記しました

テキストの読み方


ここで、2年目受験のテキストの読み方について補足します。
憲法テキストは私には宗教書のような感覚でなんども苦手でした。でも読まないと!と思っていろいろ手段を試しました。
そこで、テキストを音読したり、耳読(耳で読書する感覚)をやっていました。
音読は、普通にオートマテキストの紙を音読するだけです。
耳読は、オートマテキストはkindle版がなかったのでアプリで再生したりアレクサで読み上げもできなかったので、PCやスマホでテキストの自分の声で読んで、グーグルキープなどのテキストファイルに音声入力していきます。とりあえず、テキストの文字通り全部読んで、テキストに入れます。時間があれば後で誤字脱字を修正します。
そして、そのテキストファイルを、「TS2」という読み上げアプリでスマホで再生し、いつでもどこでもイヤホンで音声データで聞いていました。
まず、自分ですべて音読する時点で眠気防止にもなるし、黙って読むよりは頭に入るし、読み上げを耳で何度も聞いているうちに、なんとなくテキストの内容が頭にはいるし、判例の趣旨などの記載のある部分もあるので、判例の理解もできます。

仕上げは、過去問+模試の繰り返し

憲法は、そもそもが難解な法律なので、司法書士レベルのテキストや過去問をやったくらいで根本は理解しきれないと思います。ただ、司法書士試験に耐えられるくらいのレベル感でテキストや過去問や模試はつくられていますので、それさえ押さえてれば、十分です。なぜなら、どんなに頑張っても、択一全体で3問しか得点できないからです。力加減が大事です。
憲法の過去問は問題数が少ないので、基本的な判例や条文レベルしかなくて物足りなく感じるかもしれません。なので、答練や模試、特に模試は完璧に正解するまで繰り返し解き、関連する判例は六法などで繰り返しひくことが大事です。主に、模試は予想論点を出してきます。よく、新しくて重要な判例を出してきたりします。今年は模試論点は本試験には出ませんでしたが、いちおう、岡口裁判官関連の判例で議論になった「表現の自由」に関する既存の判例が一問目で出ました。たしか答練か模試で岡口裁判官に関する判例が出ていましたので、この判例はずばり「表現の自由」が議論になった判例でした。
なので、憲法は、過去問+模試論点+模試論点で出た条文にぶら下がっている判例は押さえておくと安心かもしれません。

まとめ

憲法はあくまでマイナー科目です。上でも述べましたが、テキスト、過去問、模試論点まわりだけつぶせば十分です。これだけでも、他の主要科目との勉強時間の兼ね合いを考えれば、やりきれないくらい多いはずです。なので、いろいろな教材に手を出さず、基本的な教材で条文・判例どおりの理解をすることだけに専念することをおすすめします。

いいなと思ったら応援しよう!