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遠藤貝類博物館/感想

時間があったので真鶴駅で下車し、遠藤貝類博物館まで散歩してみた。

ここは遠藤晴雄氏が生涯をかけて収集した標本を展示してあり、氏は幼少の頃から海岸沿いで貝殻や生物を採集していたそうだ。
館内入口に、氏の使っていた採集道具なども展示してあるのが面白い。
博物館内に展示されている標本の数にも圧倒されるが、どれも個性的かつ美しくてとても見応えがある。特に暖流に住む巻き貝と寒流に住む巻き貝の違いがわかりやすいように並べられたコーナーはとても面白かった。
生物学として非常に有用(だろうなと思う)な標本や、素人目でもコレクション性のある標本、貝などを素材に作られた装飾品なども展示されている。
とても長い期間をかけて集められたことがよくわかる。

遠藤氏とは別の方が所蔵しているもののようだが、イケチョウガイで作られた竜宮城の置き飾りがとても美しかった。貝殻の内側のキラキラ下部分(真珠層)を削り出したり、何層にも重ねたりして作っているのだろうか?柔らかいオーロラのような光が竜宮城をより幻想的に魅せてくれる。何時間でも眺めていたくなるような置き飾りだった。

子供の時分からずっと好きなことを続けられる人って本当にすごいとおもう。
継続は力なりという言葉の意味はこの歳になって実感する。
私はそこそこ多趣味な方だが、一種それは逃げでもある。
一方の趣味が上手くいかなかったりつまづいたりした時に他方の趣味に逃げる。
別の見方をすればライフハックでもあるのだが、やはり全体的に浅くなってしまう。
ひたすらに何かを追い続けた人が、その道の“プロ”になれるんだろうなと思った。


私が当館へ行った時はまだ期間前だったのだが、今素敵な写真展が開催中なので、お近くの方はぜひ足を伸ばしてみてもいいかもしれない。

ちなみに私のように真鶴駅から徒歩で行くのはおすすめしない。車、もしくは1時間に1本の周遊バスを利用して計画的に動くことをお勧めする。

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