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『雇用就農』での新規就農
はじめに
新規就農には、以下2つのパターンがあります。
① 国の研修制度を使用して受け入れ農家へ研修する
② 法人化している農家に雇ってもらう『雇用就農』
私は、②を選択して農業を始めました。
市役所へ相談すると、まず①を勧められ、その農家さんを紹介されることが多かったです。
私は運よく、いろいろな農家さんの話を聞きたい、いろいろな作物の農家の体験をしたい、と要望を出したため②の農家さんを紹介いただけました。
では、私が選択した『雇用就農』という形での新規就農のメリット・デメリットについてご紹介いたします。
(国の制度を活用した①については、詳しくは、別のテーマでお話したいと思います)
『雇用就農』のメリットとデメリットについて
〇メリット
・収入が安定する
非農家から、新しい土地で農家をスタートするにあたって、お金(収入)のことは、大きな不安要素でした。
国の制度を利用すれば、補助金をもらいながら研修を最大2年間することができますが、貯金がある程度ないと、生活が厳しくなると思いました。
給料をもらいながら、農業のことを学べることはメリットと思います。
・経営について学ぶことができる
法人化している農家さんは、個人事業主の専業農家さんよりも、経営に関する知識や業務を多く行っています。今後、自分が独立することを考えると、実際に経営している農家さんの近くで学ぶことは、重要と考えて雇用就農を選択しました。
・経験がたくさんできる
正直、農業の学習以外のことが学べることは大きなメリットだと感じています。国の制度を使用した研修となると、1年中農業のことをひたすら学び、独立後の土地探し、、、というイメージです。法人化している農家さんでは、農業の技術以外にも、たくさんのことを学ぶことができます。学ぶのは自分次第ですが、学ぶ機会が多いことはメリットだと思います。
・自由がある
自然相手にしている以上、ある程度自由はないですが、、、雇用就農では、従業員のため休みもちゃんとあります。また、家庭の事情など休みたいときも、休日仕事して、代休ということもできます。国の研修では、そういった自由はないと思うので、メリットであると思います。
△デメリット
・国の制度を利用していないため、行政のバックアップがない。
国の制度を利用していると、独立に向けた土地探しや、研修先との関係など定期的に面談などありますが、雇用就農では、そういったことはないです。
・独立までの計画を立てにくい
国の制度だと、2年後に独立するという計画で研修を受けるため独立の計画が立てやすいです。雇用就農では、期限がないため計画が立てにくい部分があります。
私の場合は、最初に独立の意思を伝えておりますので、計画を立てながら進めることができております。正直、植えてから取れるまで約5年かかる桃では、2年で独立するのは不可能と思ったので、研修制度を使わなかったのが、一番の理由でもあります。
まとめ
就農する方法は、今回紹介した2つのパターン以外にも「稼業を継ぐ」や「事業展開で農業分野を始める」など、他にもあるかと思います。
私のような非農家のサラリーマンが選択できる2パターンのうち、私が選択した『雇用就農』についてお話させていただきました。
メリット・デメリットは、何を選択してもありますが、私は働きたい人に農業を教わりたいと思ったため、人の相性を一番に考えた結果が雇用就農になったと思います。
ご覧いただきましてありがとうございました。