通学路
統一地方選挙の投票の帰り道。少し遠回りをして小学生の頃の通学路を通る。小学生の頃の通学路を歩くとぶわっと一気に思い出が蘇る。「この道でいつも遊びながら帰っていた」「あの辺りで転んで出血して泣いたような・・・」「ここで多分あの友人と喧嘩した」歩きながらもう戻れない還れない過去を懐かしむ。
通学路を歩き進めていくと心がムズムズ。違和感が発生。歩を止め違和感を探る。周辺を見回し違和感を発見。そこには何軒かの家屋。だけど、扉も窓も固く閉ざされ開く気配がない。かつては綺麗だった庭も荒れ果てた姿。住人の気配すら感じない。小学生の頃はこの家屋も二軒先のあの家屋も扉と窓が開いており必ず住人の気配があったのに。ここを通ると窓が開いて住人が声を掛けてくれるのに。庭も色取り取りの草花が咲き誇っていたのに。たった十数年でここまで変貌するなんて。通学路の変わりように寂しく切なくなる。心なしか家屋が小さく見える気がする。
この記事が参加している募集
スキ・フォロー・コメントだけでも嬉しいです。 サポートもしてくださったらピョンピョン跳びはねて感謝します。