木耳や 何者かもも わからずや 影で気の利く お前の姿
海からの 恵み貰いて 大和人 海無くなれば 大和無くなる
レストラン 光の道は うれしやや さじが運ばれ 驚く我や 外食と 父が自慢に 胸を張る 赤い絨毯 サンダル滑る
あの時は 下駄の音で 町揺れた 湧く湯は流れ 舟を溢れる
咲いたのは 鬱金香の花 喉渇き 雨が降るまで 口開け唄う
豆子郎 甘くもなくも なぜ甘い 感じる甘さ 心の心
空霞 西風緩く 散歩みち 川音に踊る 花と人たち
卒業は 窓から出れる 時の時 飛び立て空へ 光の道へ
菜種雨 もう直ぐそこに 春せまる 葱が香りて どんぶりひかる
選択肢 悩む昼メシ 喉が鳴る 水は緩むが 鍋焼きうどん
汁とりて 豚の骨から 染みでてる 麺に絡むと 命をつなぐ
桃咲いて 人形飾り 白酒を ストーブ傍で 頬は赤らみ
菜の香り 目を瞑るも 見える色 曇る空にも 黄色のひかり
雨が止み 北風またまた 吹いてきた ストーブ片付け 悩む土曜日
不思議かな サクリと噛むと 染み渡る 海山川の 景色現る
威張らずに こうべを下げて 人を知る 和を重んじて 慶を与える