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ストーリー1

LINE通話の着信音がなる。
友人の佐藤孝則だ。
「もしもし」
「もしもし、洋人?引っ越しの片付けは終わった?」
「うん、だいたい終わったよ。」
「急に茨城に引っ越すっていうからびっくりしたよ。1人暮らしなら都内でもよかったんじゃないか?」
「東京から少し離れてみたくてさ」
「ん…………?いま出先?」
「いや家だけど」
「お前もう女を部屋に連れ込んてるわけ!?隅に置けないねぇー!!」
「え、何だよ、それ。俺1人だけど。」
「俺に隠すのかよ~。はーい!って声聞こえたぞ〜。」
「孝則〜そういうのはいいからさ〜」
「なんだよ、そういうのって?あ、ミホが来た!じゃあまたな!」
「おぅ、連絡ありがとな!」
この部屋は、他の部屋より何故か1万円安い。
間取りは一緒なのに。
金のなかった俺は、何も考えずに真っ先に飛び付いた。
不動産屋さん何も言ってなかったし。
まさかね。


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