本当に体験した怖い話
もう20年くらい前の夏。
私はめずらしい難病で大学病院に長期入院してた。この病棟は同じように原因すらわからない難病で長期入院を強いられて、先の見えない治療にげんなりしている入院患者ばかりで明るさは微塵もなかった。消灯後に不安ですすり泣く声が、聞こえることもあった。
そんな日々のなかでも入院患者で仲良くなる人々もいた。私は同室で年齢が近かったのM子とメールを交換して仲良くなった。
あるお盆休みに症状が落ち着いて感染症リスクの下がった人だけ2日ほど自宅に一時帰宅できることになっ