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神田伯山独演会/御園座

仲入り前 二席は「安兵衛駆け付け」「安兵衛婿入り」そして仲入り後は、先月10月に歌舞伎座で芝居として掛かった「荒川十太夫」
確かに、歌舞伎化されるのも納得の、日本人の琴線に触れる物語。

伯山さんより”今日、講談が初めての方は?”
の問いに非常に多くのお客様が挙手をされ驚き。発売と同時に瞬殺だった今回のチケット、当然伯山ファンが駆け付けてると思っていたから意外でした。
二階席から見ていると一階席の殆どが挙手されているようで、当の伯山さんも”へぇー”という反応。
講談ファン伯山ファンというより、御園座に付いているお客様かな?という印象。劇場の先行、または友の会で購入されたのかも。
最も、御園座はチケットの捌き方に色々→
???クエスチョンな部分があるので(ワンピース歌舞伎の時も大変でした、非難轟々)何とも言えませんが、、、今回も取引先企業の方が、、、まあ、分かりません。この点に関してはいまだ不信感が拭えませんが。

歌舞伎ファンとして嬉しいのは歌舞伎化されるにあたって松緑丈とタッグを組んだこと。
噺家さんってよく中村屋さんとの繋がりをお話されるけど(鶴瓶さんや談春さんなど)、勿論、中村屋さんも良いけれどいつもその度に私は

”歌舞伎は中村屋だけじゃないのに、他にも素晴らしい役者がいるのになー”と思わずにはいられませんでした。
歌舞伎座での松鯉さん、伯山さん、松緑丈のトークショー(映像にて拝見)で松緑丈は
”私は歌舞伎では窓際族で~”と謙遜されてたけれど、松緑丈はもっともっと評価、注目されても良いのにと常々歯痒い思いがあったからです。松緑丈ほど、アウトローの陰の魅力がある人もいないのでは?個人的には談春さんは松緑丈と合いそうなのにな、なんて余計なお世話ですが。強面同士、という意味では決してありません(笑)

なので今回、松緑丈と組んでくれたことは
”そうそう、よくぞ!”と嬉しくなったのでした。これが中村屋とのタッグだったら私の見方はまた別のものになっていたでしょう。

荒川十太夫の肝心な場面で、舞台裏より轟音が響いたのは劇場側のミスでしょうが、御園座に講談師が上がるのは今回が初めてのこと、最初で最後にならず次回の開催も期待したいものです。

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