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「X JAPAN / Rusty Nail」     ~日本のポピュラー音楽史を創った曲 Vol.70~

 「X JAPAN / Rusty Nail」      
作詞・作曲;YOSHIKI                      
編曲;X JAPAN                           
~日本のポピュラー音楽史を創った曲 Vol.70~
 


(この文章は、2017/04/02 に書いたものです)
 X JAPANの今までの軌跡を追ったドキュメント映画 "WE ARE X" 観てきました。約2時間の作品ですが、あっという間に時間が経ってしまいました。可能なら、もう1時間ぐらい延ばして頂いて、もっともっと色々な事を知りたいという気持ちもありますが (笑)。
 劇場で泣いている方もおられるぐらいで、感動的で、とても興味深い内容でした。
 劇中で「Es Durのピアノ線」のオーケストラVer.が何度か流れていたのが印象的でしたが、これ、音源化されているのでしょうか?ちゃんと聴きたい。 
 
 この映画のサントラも先月リリースされ、それもきっかけに、このバンドの過去のアルバムも全て聴き直しました (初期のものは、きちんと通して聴くのは、20数年ぶりでした) が、改めて感動しました。
 
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 このバンドの楽曲を、すごく大雑把に分けると、
1)「紅」「Silent Jealousy」など、ハードでスピーディーな作品。
2)「ENDLESS RAIN」「Tears」など、ピアノ (やストリングス) の入ったバラード。
3) HIDE作の「Love Replica」、HIDE&TAIJI作の「XCLAMATION」など、実験的・サイケな作品。
 
 の3つに分けられると思いますが、どれも魅力的です。 

 また、YOSHIKI自身も、エグゼクティブ・プロデューサーとして参加したRemix盤「Trance X」も好きです (この作品は、純粋なファンからは好まれないかもしれませんが(^^;)。
 
 近日中にリリース予定の、ニュー・アルバムも楽しみです。 
 
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 2008年から参加しているSUGIZOが、インタビューで、このバンドの音楽性について語っているところが、とても興味深いです
 【以下、「カッコ内」の文章は、2015年・株式会社リットーミュージックより刊行の『GUITAR MAGAZINE~ SPECIAL ARTIST SERIES "SUGIZO"』34ページからの引用】 
 
・「~バッキングに関しては、YOSHIKIさんがものすごくヴォイシングにシビアな人なので、かなり細かく構築していく。
 僕の中ではOKな音の当たり方でも、彼にとってはキツいってことがけっこうあるんだよね。
 彼はわりと、“ドミソ" を確実に鳴らしたい人。要はバッハやモーツァルト、ベートーヴェンの時代の堅実な感覚の人でね。」 
 
・「~HIDEさんもよく言ってたね。
 “LUNA SEAってヴォイシングがすごく複雑だよな。Xはリーダーからテンション・チェックが入るから、テンションを入れる時はちゃんと自己申告しなきゃいけないんだ" って(笑)。
 もちろんYOSHlKlさんは、複雑な和音や構成を書くノウハウと知識を持ち得ている人でもある。けれど彼自身が好む方向性は、実はとてもシンプルなものなんだね。」 
 
・「ギタリストがギターの弦の響きの特性や限界を感じたくて作る響きと、鍵盤の人が作る響きってやっぱり違うんだよ。X JAPANの中にいると、その音楽的感覚の違いが本当に興味深いんだ。」

  
 
 
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・YOSHIKI (Drums、Piano)
・TOSHI (Vocal)
・PATA (Guitar)
・HEATH (Bass)
・SUGIZO (Guitar)

・HIDE (Guitar)
・TAIJI (Bass)

  
 文中・敬称略。

 (関連動画)
https://www.youtube.com/watch?v=IXvreqrrh3o&fbclid=IwAR1-0M-Vaig9G23Yct7_lGeMM7LhtYJtJ4wIL0BR9a4siQ2jJzlbJSIKrzU

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