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麻雀最強戦を観ていていつも思うこと

 昨日麻雀最強戦とMリーグのコラボ企画が放送されました。Mリーグ8チームからそれぞれ一人ずつ選出して最強戦の予選を行い、優勝した人が12月の麻雀最強戦ファイナルに進めるというものですね。

 私は普段から麻雀最強戦に思うことがあったので、今回の対局はセットや演出がMリーグ仕様になっているとのことでどう映るのか?比較してみて感じることがあるか?大変興味があって視聴していました。
 今回は麻雀最強戦ってそもそも人気コンテンツと言えるのか?何が足りないのか?Mリーグと比較してどうなの?コラボ企画を視聴してどうだった?について書いていきます。

麻雀最強戦は人気コンテンツと言えるのか?

  麻雀最強戦とMリーグの人気を「視聴数」を指標として比較してみます。まずMリーグは通常のレギュラーシーズンから100万視聴を越えている回がいくつもあります。そしてファイナル最終戦では驚異の300万視聴を達しています。これはAbema全番組の中でも最強の部類であり、シーズン中は週4で放送しているにも関わらずコンスタントにこれだけ視聴数が取れている番組は他にないと思います。
 これに対して麻雀最強戦はというと、予選の視聴者数は大体30万~70万くらいです。12月のファイナルでやっと100万視聴を超えてきます。Mリーグと比較すると少なく感じますが、これでも将棋など他の番組と比較すると十分な数字です。では麻雀最強戦は人気コンテンツと言えるのではないか?私は少し違う気がします。なぜなら麻雀最強戦で視聴数が伸びている回は、Mリーガーが多く出場している回だけだからです。
 Mリーグ人気にあやかって数字が伸びているだけで、麻雀最強戦というコンテンツ自体の魅力はイマイチ、もっと改善の余地が多くあると私は思っています。

麻雀最強戦のここが物足りない

・セットや演出がしょぼい

 私は麻雀最強戦の放送がしょぼくみえてしまう原因の大半はこれだと思います。Abemaで放送しているのに、スリアロチャンネルやYOUTUBEで撮影しているのかな?と思えてしまうくらいセットがしょぼいです。セットだけでなく、BGMのチョイスや文字、画面の演出なども全体的にしょぼいというかテイストが古いです。あと和了した後の写真カシャカシャ。テンポ悪くなるあれは必要なのでしょうか?
 今年大幅にリニューアルした最高位戦A1リーグにも簡単に追い抜かれています。本来なら麻雀最強戦の方が先にこのような改良を行うべきでは?


  これは麻雀最強戦に限ったことではなくて他のプロ団体のリーグ戦などでも言えると思いますが、とにかく天井が低いです。
 これは私だけかもしれないですが、優勝者を真ん中に添えた集合写真の天井が低いと、ちょっと残念な気持ちになってしまいます。麻雀の業界としてのスケールの小ささ、しょぼさを見せられているかのように思えてしまうからです…。

いわゆるこういう画像です。天井が低く、照明も丸見え


Mリーグだと、こう。


 他の団体でよく見られるのですが、天井が低くて照明が暗い場所で、後ろの小さいモニターに「〇〇杯」「〇〇戦」とか書かれていて、優勝者が小さいトロフィーを持って真ん中にいる写真を見るときも同じような気持ちになります。「その称号はそういったセットでしか放映できないくらい権威や価値が低いのですか…?」と思ってしまいます。

トロフィーは大きいですが、まさにこれですね…。

 麻雀最強戦はここまではいかないにしろ、AbemaでMリーグと同じチャンネルで放映しているにも関わらず、セットや演出は個別のプロ団体の放送と同じくらいのスケールしか感じないのが、麻雀最強戦に名前負けしているように思います。(むしろ麻雀最強戦は中途半端に派手にしようとしてそうなっていないから目立つのかもしれない。)

 さらに脱線してしまいますがついでにいうと、元〇〇位みたいな権威のある方が、チェーン店で夕食を食べた旨の報告を画像とともにTwitterにアップしているのを見る時も悲しい気持ちになります。団体の中で強くて偉い方なんだから…もっと良い物を食べている姿をUPしようぜ…という気持ちになります。確かに、強いと収入が爆上がりして高級車に乗って…ということができる業界ではないので、背伸びをしても仕方ないのですが、それにしても現実を等身大に出されても…というお話でした、。


・全体的に作りが内向き

 麻雀最強戦の悪いところとして、近代麻雀、竹書房、それからプロ麻雀連盟の選手をある程度知らないと楽しめない作りになっているように思います。特に序盤の勝利者予想の辺りから既に金本さんのおふざけモードが全開。あれはプロ団体のコンテンツとか内輪の配信でやるようなことであって、Abemaでやるのはかなり寒いです。麻雀はMリーグくらいしか観ないというライト層が好きな選手が出るからと、最強戦を視聴してみて最初に嫌悪感を覚えるのはあのコーナーではないかと思います。



 もっと酷いのは金本さんと黒木さんの電話のコーナー。あれは最悪ですね

 金本さんもさることながら、それよりも黒木さんの「俺が面白く突っ込んで回しているぜえ~」みたいなしゃしゃりツッコミが相当寒いです。素人のおっさんが芸人の真似してつっこんでいる痛いノリをずっと見せられるのは苦痛でしかないです。これが放送されてしまうということはやはり麻雀業界ってまだまだマイナーな業界ということだなと感じさせられてしまいます。
 特に麻雀最強戦では度を超えたコンプラ違反(金本さんの一ノ瀬さんへの発言などです)があります。「今の時代にこういうことをするのはどうなのか?」と思えるような事案もたびたび見受けられます。今回の雷電監督へのウザ絡みもそうですね。これは敢えてやっているように見える部分もあり、「麻雀業界なんだからこれくらい許されるでしょう!」という考えで悪ふざけしているように見えるんですね。
 これって同じチャンネルで放送しているMリーグはそういった雰囲気(=麻雀業界の規模の低さ、マイナーさ、なあなあ具合)を見せないように、セットや演出をスタイリッシュにして観えるところに気を遣い、選手も実況も発言や専門用語などに十二分に気を遣っているんですよね。だからこそ、比べてしまって残念に思えますね。
 今の構図だとMリーグから入ったライト層が麻雀最強戦を視聴をした時に、「麻雀って思っていたイメージと違って華やかで観ていて面白い」というイメージから、「あーやっぱ麻雀ってこういうつまらない下品なおっさんたちがメインな業界なのね」というイメージになってしまいそうなのが残念です。あのスタイルでやるなら同じチャンネルじゃなくて、YOUTUBE配信限定などでやればいいと思います。

 ※黒木さんは「堀内事件の時に堀内さんに自主退会するように半ば脅しのように強く迫った人」だという事実があって、私はそれが忘れられないので、何をやっても黒木さんでは笑えないです。堀内さんの事件なしにしても批判コメントに対してTwitter上で噛みつき返したりとやり方が好きではないところが多いし、近代麻雀のnoteも野球の例えばかりで芯を食っていないと思っています。そのため、このコーナーに対する嫌悪感は人よりも強いかもしれないです。

・逆にMリーグよりも良いところは?

 むしろなぜMリーグに搭載しないの?と思っているのは聴牌時の和了牌表示。あれは最強戦の良いところというよりは、Mリーグこそ視聴者層を考えると表示して当然のように思えるので、4年も経過していて導入していないのが謎な点です。あとは選手の好きな食べ物とかミニ情報が流れるのは私は意外と好きです。駅伝や選挙で見なられているからか、あれは内輪ノリの範疇ではなくて、面白いと思いました。Mリーグだと実況でそれらよりももっと多くの情報に触れているので、必要ないかもしれないですね。
 いやほんと、これぐらいしかありませんでした。放送の仕方以外では、アマチュアでも獲得できる可能性があるとか、私は赤なしの方が内容が映えると思っているので、そういったところはMリーグにない魅力であると思います。

麻雀最強戦2022Mリーグスペシャルマッチを観ていてどうだったか?

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