見出し画像

【観戦記風】ボーダー下の熾烈な争い…勝者はゼウスか?ミスパーフェクトか?【Mリーグ2022-23観戦記風2/10】黒点棒

※このnoteは以前キンマwebに観戦記として掲載されたことがありません。

文・黒点棒【無所属ライター】2023年2月10日

 第一試合、ドリブンズ丸山が今期初となるトップを獲得。園田のトップを機に1211と連対を続けているドリブンズ。遂にセガとは81.1pt差、ボーダー上のサクラナイツまでは221.9pt差にまで迫ってきた。残り23試合、追い越すのが不可能な数字では全くない。そしてセガにとってもここは踏ん張りどころ。これ以上沈むわけにはいかない。
 ボーダー争いを繰り広げている両チームに注目が集まる一戦になった。

序章



第2試合

東家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
南家:東城りお(セガサミーフェニックス)
西家:鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
北家:二階堂瑠美(EX風林火山)

 


実況:小林未沙
解説:忍田幸夫

 この日の解説は忍…ジャなくて忍田幸夫。Mリーグには初登場となる。麻将連合代表であり、現王将であり、永世王将の称号を持つ実力者だ。
 綺麗にカリアゲられた髪型にスーツというイメージ通りの風貌で現れた。むしろコバミサが妙に袖が大きく膨れあがる衣装を着ていることの方が気になった。




 この対局で私が注目していたのが…

 二階堂瑠美だ。

 風林火山の次の試合は2月14日(火)になる。本日一戦目で松ヶ瀬が登板したことから、二戦目はおそらく勝又で次回バレンタイン登板で亜樹・瑠美の姉妹だろうというところまで先読みしていたので、二戦目が瑠美だったのは意外だった。

 

 私は瑠美の顔がとてもタイプだ。

 もう一度言おう。
 私は瑠美の顔がとてもタイプだ。

 今期はまず風林火山公式Twitterから発表されるこの「出場選手紹介画像」の時点から完成度が高く、とても美しい。
 肌の白さも相まって髪の色がとても合っている。それを際立たせるような赤・黒・白の背景色。風林火山のユニフォームは瑠美にとてもよく似合っていると言える。
 これを観た瞬間に元気が出るので、Mリーグの試合に登板する時は毎回とても嬉しい。だから注目している。

 ご存じの通り、瑠美はシーズンで髪型、髪の色など微妙に変化している。2021年シーズンはパーマ調なことが多く、髪色は金に近く、今よりも明るい。亜樹の「姉」であることを強調していたのだろうか、少し「お姉さん風」のスタイルだった。この時の瑠美よりも、私は近年のショートのストレートの方が好みだし、似合っていると思っている。

2021-2022シーズンの瑠美(2021年10月8日)
2021年10月25日
2021年10月25日 トップインタビュー
2022年1月28日 トップインタビュー。 この表情と髪型好きだ。

 うん、前シーズンの画像を見直しても、やはり髪型関係なく美しいことに変わりはない。


 そして今期の瑠美。

2022年11月11日 この日の髪型が特に私の好みに近い。前髪があって少し幼く見えるくらいの感じが好きだ。
2022年11月22日 えらいボサボサになっている瑠美。これも好きだ。
2022年12月15日 たまには眼鏡の瑠美。

 こんな感じで、2021年に比べてやや垢ぬけてきている。

2023年1月2日 年始開幕戦の「ウサギヘアー」この髪型が良かったか?は審議なのだが、この日「泣き虫マーメイド」の宣伝をしたかったがラスを引いてしまって堂々と宣伝しにくいなと思っていた魚谷の代わって、瑠美が本を持ってインタビューを受けていた。後輩想いで優しくて可愛い。ちなみにこの回のインタビュー、最後のポーズの画像はTwitterで容易に見つけられるが、この表情のスクショは観たことがない。私が捉えて保存していたお気に入りの表情の1つである。


 そして、2023年1月19日の瑠美が、個人的にはかなりドストライクだった。

この日は仕上がりが秀逸。個人的な好みな髪型な「幼い瑠美」。およそ40代には見えない。というか20代にしか見えない。髪型がとても似合っているし、ユニフォームと肌や髪色とのコントラストも抜群に良い。端的に言えば「美しくて、可愛い」て感じ。
この微笑が美しすぎる。笑いではなく「微笑」。幼さと品性を兼ね揃えた表情が美しい。
顔芸していても可愛くて美しい。こういう表情が見られるとインタビューする意味があるというものだ。

 この対局は瑠美があまりに可愛いなと思ったが故、大量にスクショしてしまった。そしてこれが公開したいがために、私は「IKUSA」についての考えをまとめたnoteを投稿した。テーマであった「IKUSA」がどうなのか?という点については本当は何でもよくて、それを口実にとにかく瑠美の美しい画像を共有したかったのである。
 興味がある人は下記noteも是非確認してほしい。


 それ以降の瑠美も、肩の力が抜けつつ、優しい笑顔を絶やさない、癒しに癒してくれるインタビューを見せてくれた。

2023年2月2日 ここでも笑顔
りりし瑠美

くどいようだが、やっぱり個人的なベストショットはやはり1月19日のこれ。

可愛すぎんかね。「幼い瑠美」

My Favorite…。




 さらに、これはMリーグの番組内での画像ではないのだが、「てんぱいクイーン」の紹介画像も非常に秀逸である

 これね。この髪型とアシメな衣装は、真に綺麗な人しか似合わないのだ。これを着こなせてしまう瑠美。美しく素晴らしいクオリティだ。
 この画像、これまで何回観ているか分からない。

 


 恐ろしいことに、このてんパイクイーンの画像は、さらに破壊力を増して更新されているのだ。



それがこちら。



 はあ~(大型ため息。)。小悪魔みたいな表情、髪型、綺麗な目と鼻筋、相まって美しすぎる。どこまで美しいんだ…。どんどん綺麗になっていってないか。1月19日の「幼い瑠美」もお気に入りだけど、これもかなり「ザ・ベスト瑠美」候補になってきている。何回観てもタマラン。これが公開されたのは2月8日水曜日でMリーグがない日だったけど、私はこの画像1枚で一日仕事が頑張れるなと思ったよ。結果頑張れたし、何ならそのあとの木金も頑張れたわ。 (はあ~… 瑠美さん美しいなあ…。 好きだわ。)


つまり、
この日の登板も非常に嬉しかった。



東場

東1局

 ここからオーラスまでは大したことは書いていないので、読み流してもらっても一向に構わない。
 あらかじめタコスを食べてから試合に臨んだ東城の手が早く、5巡目にリーチをかけて7巡目に700-1300のツモ。先制アタックが決まった。


東2局
 
 配牌は東城と瑠美が良く、ツモが伸びるたろうと多井が追いかける展開。
 先に仕掛けたのは、ここでも東城だった。
 親番で高打点チャンスを狙いたい東城は4sをカン。
 

 2pをチーして先にテンパイしたのは多井。

ここに8巡目に東城が追い付きリーチ。

東場に調整をかけてきている東城はもちろん一発ツモ。
裏も一枚乗って6000オールの和了を決める。


 南家であることを利用し、序盤から波を最大に持ってきて大量加点を狙った東城の作戦が見事にハマっている。

 多井とたろうが点数申告後もあまりにガン見するので、指を折りながら「リーチ、ツモ、タンヤオ、…」と役を数えなおす東城。雀荘では常連と新参の間で起こりやすそうなイビリ現象ではあるが、Mリーグでは非常に珍しい光景だ。

 多井とたろうができる限り最大限のメンタルアタックを行ったが、

 東城には芯には効いていないようだ。口元は笑っていた。



東2局1本場

 この局も先に仕掛けたのは親の東城。
 四萬をチーし、1シャンテンに受けた。「メンゼン一本だけじゃない」ことを見せつける重要なプレスを仕掛ける。

 12巡目、たろうが追い付き、一旦ダマに。 

 しかしそんな時間の余裕はない。
 直後に東城が2100オールを和了。

 ここまで3局、すべて東城が和了している。
 速度と打点をバランスよく織り交ぜて場の支配をかけている。
 
 この時の東城はいわゆる上昇気流に乗っている状態だ。麻雀は運の要素が強い。ただ、その運を引き寄せるのは技術だ。それが麻雀の本質である。東城はその概念を理解し、流れをつかむにはどう立ち回ったらいいか?の視点をもって判断しているように伺える。



東2局2本場

 たろうが中をポン。続けて東をポンして3900のテンパイ。これはさすがにタコ鳴きとは言わない。

 これは余談だが、「鈴木たろう」は私が予約をする時によく使う偽名でもある。


 1000-2000の和了で東城の親を終わらせることに成功した。

 この局面、流れを持っている東城の親番は蹴らないといけない。しかし、そうは言っても変な蹴りはダメだ。「蹴るぞ!」みたいな和了は危ない。一旦局は流せても、相手の時間帯は衰えておらず、手痛いしっぺ返しを食らうことがある。



東3局

 親番は終わってしまったが、やはり東城は流れに乗っている。
 6巡目ピンフドラドラのリーチ。

 これも一発でツモって裏を乗せて3000-6000。前局で東城を蹴ることに成功したたろうは6000の親被りだ。やはり一度の蹴りで流れは変わっていない。

 5局中4局をツモ和了。うち2回が一発ツモで跳満。はっきり言って、ここまでの展開は他の3人は誰が座っていてもほとんど変わらなかっただろう。



東4局

 待ちに待った瑠美の親番だ。しかし東場は東城の支配が永続している。どう自分の時間帯にして加点するか。加点しないと勝てん。


 瑠美の手もそこそこ伸びるが、やはり東城の手が早い。この局も鳴きを織り交ぜ、瑠美の親を蹴りにかかる。

 五萬を切り、7巡目に両面のテンパイ。早すぎる。


 しかし親の瑠美がここに追い付いた。8巡目にリーチ。



 東城が粘るも降り、瑠美の47s待ちがなかなかツモれず減ってきたところ。ここでたろうがタコ鳴き…ではなく、ハイテイずらし。

 これによってずらされた瑠美のツモ牌に4sがいた。裏も乗せて2600オールの和了になった。

 

東4局1本場

 前局の和了で流れが向きつつある瑠美はこの局でも10巡目25s待ちの親リーチ。

 しかしこれが純カラで流局。

 東城の支配下の中で善戦している瑠美だが、まだまだ本調子とは言えない。この局も和了までは至らなかったし、前局もたろうの鳴きがなければ流局している可能性が高かった。流れは傾きつつあるが、今一つ乗り切れていない。



東4局2本場

 徐々に流れが東城から瑠美に変わりつつあったが、この局に先制したのもやはり東城。東場だけで4本目となるリーチ棒を投げる。

地味にこのカットインがかわいい

 しかしこの2p發のシャンポンが純カラ。

 そしてここに、オリ切らずに手を進めていた瑠美がリーチをぶつける。

 瑠美は「このままではやられる」と本能的に思ったのだろう。どこかでキッカケを掴まなきゃダメだなと。

 瑠美の待ちは8p。これは山1ながら、東城は山0なので、2人で瑠美の当たり牌抽選していることになる。完全に流れが東城から瑠美に傾きだした。

 
 しかしなかなかツモることができず。そしてハイテイで手詰まった多井が3pノーチャンスを見て2pを切り、これが東城に当たり。多井がハイテイのテンパイしていない手から放銃するのはなかなか珍しい。

 相変わらずガン見してくる多井だが、東城はもうその顔は見ない。その手は効かんぞ。と顔が語っている。
 点差以上に流れが傾きかけていた重要な一局だったが、制したのは東城。南場に突入する。

 *ちなみにT-yokoさん(@t_yoko6dan)がNAGA解析したところ、NAGAもここで2pを選んで放銃だった。さすが多井といったところか。



南場


南1局

 親の多井はここまで空気気味だが、解説の忍田には要所要所でファインプレーをフォローされていた。忍…忍田が解説で本当によかった。
 4着のまま親が流れてしまうときつい多井は、ここは加点したい。


 しかしダマで構えていた瑠美があっさり9pをツモって800-1600。多井の親は終わった。

 ついに多井は辛くて眠くなってきてしまった。瑠美のリーチしない選択には忍田も「瑠美さん面白いですねえ」の一言。忍田も「天衣無縫」瑠美の麻雀の面白さが段々分かってきたようだ。

 

南2局

 ここも親の東城が先制リーチ。

 またワンサイドな展開になるかと思われたが、ここは和了しきれずに流局。瑠美の和了によって気流が生じ、徐々に東城の支配が及ばなくなってきている。
 



南2局1本場

 この局は多井が仕掛け、早い巡目からテンパイ。
 たろうから1300を打ち取り、6400点差に詰めた。

 1300点を和了したところでたろうとの差はまだまだあり、軽い和了をして局消化することは、一見すると損なように見える。しかし、高い手を狙って結局アタックできなければ、プレスが足りなくて相手が楽に動けるようになり、結果的により離される展開になってしまう。
 多井はこういった4着の状況から、ギリギリマンツモすれば着順上がるくらいの間合いを保った仕掛けを駆使し、オーラス直前で着順を上げる展開を今期だけでも何度も見せている。この局の選択も見事だった。

南3局

 この局も多井がタコ鳴きし、8000の手を聴牌するが、合わせてタコ鳴きしたたろうに追い付かれ、多井がたろうの当たり牌を掴んで1500和了。とことんツイていない。



南3局1本場

この局は天誅が下った。

早々にタコ鳴きし、白バックで聴牌していたたろう

瑠美がこれに追いついて、26sのシャンポン待ちリーチ。

指も好き。以前のイーペーに裏が乗った試合で魅せた裏ドラの捲り方もカッコよかった。


直後、瑠美の当たり牌を一発で掴むたろう。

 白バックで打点も無かったことが幸いし、ここは回って放銃は回避。しかしチーム状況と持ち点を考えると、ここで降りざるを得なくて、流局すれば最後の親が流れてしまうことはかなり手痛い。



 ここに仕掛けてきたのがラス目の多井。ペン7sのリーチを外し、タンヤオ赤赤三色の打点を作って再びテンパイまでたどり着いていた。そもそもここまでたどり着いただけでも相当凄い。


 多井の待ちであるカン4sは1枚だけ残っていたが、直後に東城に吸収されて早々に山0。2人で瑠美の和了牌をツモる展開に。
 もつれてきて流局かと思われたが、多井がよりにもよってハイテイで掴み、8300の放銃。

 多井はこの試合、二度目のハイテイ放銃になった。



南4局

 速度:火力を9:1に調整した東城が軽い鳴きを入れて流しにかかった。瑠美がこれに合わせ、高くなる可能性を秘めていた手を鳴いて追いつき、たろうから2900の和了。

 瑠美と東城は明らかに「運のやり取り」をしていた。点差こそ開いているが、東城は支配が及ばなくなっていることは分かっており、なんとか速度で圧倒してこのまま終わらせたいと考えていた。方や瑠美は、天衣無縫への扉が開きかけているように私には見えた。


 そして、
 


南4局1本場

 瑠美は笑っていた。


 確かに高い手が集まってきていた。

 私には分からなかったが、この時瑠美には、牌から漏れ出るオーラとかもっと全く別のものを感じ取って笑っていたのかもしれない。 




これを感じ取った東城は、焦る。
すかさず瑠美の第一打西をポン、
 5巡目に山6の両面テンパイし、そのままツモ。

 東城が500-1000を和了し、69500点持ちのトップで終了。

 一瞬で終わらせた。


 圧勝のように見えるが、瑠美が覚醒しかけているのを察知していた東城からは点数以上の冷や汗ものだっただろう。一つ選択が違えば…。最速に調整かけたのが功を奏した、完全試合だった。

ハコ下まで連れていかれたたかちゃん
遠くをみつめるたろう
好きだわ




結果


■スタッツ

 全和了13回のうち6回が東城、4回が瑠美でどちらも放銃0回。上下で分かれるスタッツとなった。


■インタビュー

 東城の一方的過ぎる展開に納得していなかった他チームファンもいたが、インタビュー中盤の東城の脇チラを観て満足し、静かになった。



実況解説席

ごめんちゃいする忍者

 忍田の落ち着きながらも茶目っ気があり、かつ正確な解説はTwitter上でもとても評価されていた。いろいろ探り探りでまだまだ引き出しがあるようにも見えたので、今後も是非解説者として登場してほしい。

■裏インタビュー

瑠美のインタビューが無かったので裏インタビューも観た。
たろうを見ている三白眼の瑠美が可愛かった。

■チーム順位

 東城が+89.5ptの特大トップを獲ったことで、6位サクラナイツとセガの差は遂に51.3ptまで縮まってきた。たろうこそ3着であったがドリブンズもサクラナイツまでは255.8pt。
 チーム順位トップの風林火山からしたらボーダー下位のチームの加点は問題なく、ポストシーズン以降のライバルにあたるAbemasのptを削れたのは大きい。今日の瑠美の立ち回りはそれを狙っていたようにみられる箇所が随所にあった。


 ちなみに今週最もptを伸ばしたのはセガの+145.7pt、次いでドリブンズの100.3ptであり、ボーダー下の2チームがptを伸ばす格好となった。ボーダー上のサクラナイツはー80.8ptであり、いよいよ面白くなってきた。
 残り22試合、まだまだ何が起こるか分からない。


 最後はもう一度、「至極の一枚」で締めさせてもらおう。

やはり、至高。妖艶。


おわり

ーーーーーーーーーーーーーー
黒点棒
 都内で働く現役サラリーマンでありながらMリーグ観戦やネット麻雀を嗜み、趣味が講じて麻雀関連のnoteも勝手に書くようになった。オンライン麻雀「天鳳」では強運が傾き七段到達したものの、「雀魂」は「雀豪2」で停滞し、最近はやっていない。
 「異能持ちMリーガーの存在」「やじーの決意表明から感じた強烈な違和感の正体」などの著者であり、雀ゴロライター福地誠の自称弟子。
Twitter:
@kurotenbou


ここから先は

0字
2023年1月〜3月末までの予定が、なんと5月中旬に書いた記事までまとめて読めるようになっています。

昔の記事あんま読んでほしくないので値段上げました。。2023年1月〜3月末までの予定が、なんと5月中旬に書いた記事までまとめて読めるように…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?