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チーム構成変更規定は妥当なのか?


 最近始めた質問箱で頂いたリクエストについて。ちょうど途中までnoteを書いていたので、書き上げて投稿することにしました。我ながら質問箱を有効に活用できています('ω')
 ご質問ありがとうございます。


編成変更規定の概要

 まずはあらためて規定の説明から。


 今期のHPからはこの記載を見つけることができず、2020年のアナウンスから拾ってきました。Twitterでの発信が多いからか、ソースを探してみた時に、結構こうやって辿れないことが多いです。
 あと、なんて呼んだらいいの…?私は丁寧めに書いているnoteでは「選手編成変更規定」と書いていて、割とフランクなnoteの時は「クビルール」と書いています。

 この規定ですが、大体どれくらいの確率でチーム編成を変更しないといけなくなるか?勝率がフラットな場合、ファイナルに進出できない確率は50%、それが2年連続で起こる可能性は25%です。つまり、「2年に1回、2チームが編成を変更しないといけない」くらいの頻度で発生します。実際はここに成績による傾斜が入るので、成績が悪いチームは頻度が上がります。一方で自主的にチーム編成する場合もリセットされるので、適用されない年も発生します。などいろいろな要素ありますが、およそこれくらいの頻度と捉えていいでしょう。

規定を設けるメリット

 メリット側は言うまでもないので箇条書きにします。

〈番組側〉
・ドラマが生まれる
・緊張感があって面白くなる
・マンネリ化が防げる

〈プロ側〉
・Mリーガーになれるプロが増える
・チーム維持のためには勝たないといけなくなる→実力が評価されるようになる

 私はこの規定自体は賛成です。やっぱり石橋さんのインタビューの時の涙が、この規定がもたらしたドラマなので。あれを見て、番組的に必要な要素だなァと強く思いました。


現規定の問題点

 ではこの規定の問題点は?頻度や条件が妥当だと言えるのか?考えていきましょう。



条件は妥当?→新加入の選手がきちい

 これはご質問をいただいた件ですね。おっしゃる通りで、今のルールって新規加入した選手にとってかなりきっついんですよね。
 いくら強いチーム構成でも2年連続でファイナル進出できない可能性は全然あると思います。そうなった時に、初期から活躍していてもはやMリーグの顔になっている選手が放流される可能性ってきわめて少ないと思います。その場合、消去法的に新規加入の選手を選ばざるをえなくなるケースがこの先出てくる可能性があります。
 長くやっている選手が数年結果が出せなくて、チーム内での人気なども総合的に考慮して契約終了を余儀なくされたのであれば分かるのですが、新規加入した選手はわずか2年間の成績で判断されます。しかも成績がそこまで悪くなかったとしても契約終了となる可能性もあるわけで、かなりシビアなように思います。
 
 ここ2年間で新しい選手が加入したチームについて見ていきましょう。

 一昨年のドラフトで加入したのは風林火山:松ヶ瀬さん、瑠美さん、KONAMI:伊達さん、滝沢さん、セガ:東城さん、雷電:本田さん。この中でセガとKONAMIは去年ファイナルに進出しているため、2年の成績で判断されることはありません。一方で風林火山、雷電の3選手はこれに該当します。風林火山はそもそもIKUSAの仕組みがよくわからんのでとりあえずパス。本田さんは今期とんでもない成績を叩き出したことで回避できる可能性が相当上がったと思いますが、もし今期トントンくらいの成績だったらかなり高い確率で契約終了となっているかもしれません。

 そして去年のドラフトで加入したのがサクラ:渋川さん、パイレ:優さん、仲林さん。このnoteはほとんどこの2チームの話をしています。笑 
 まずサクラナイツ。もし2年連続敗退したら誰を選ぶの?と考えた時に、4人とも個性があるし人気もあります。そうなった時にやはり初期からチーム・番組の顔として活躍していた選手の方が有利なのは当然。成績にアドバンテージがなかったら相当高い確率で渋川さんが契約終了となる気がします。
 そしてパイレーツ。ここはもっときつい。みなさんもご存じのようにミズゴーの並びは人気も総合成績も安定していており、この2人が契約終了となる可能性はまずないでしょう。(ちなみに非公式ではありますが私が実施した「Mリーガーに不可欠だと思う選手」投票では小林さん3位、瑞原さん9位です。)2年連続で成績が振るわなかった場合、優さんと仲林さんの成績次第でどちらかになるでしょうよ。
 
 つまり、現Mリーグでパイレーツは5位、サクラナイツは6位ですが、規定をパスするためにはどちらのチームも4位以内に入っていた方が好ましいのです。そして好調の雷電や風林火山だって、セミファイナルで敗退すれば即選手変更にかかるわけです。そう考えると最近のMリーグレギュラーシーズンも、7-8位よりも上ならばひと安心、では全然ないわけで、いかに安定の上位にいるか?が重要なんです。特にこの4チームにとっては。そう考えると観ていて注目するポイントが増えますよね。
 …つまりなんがかんだ、この規定によってやっぱり視聴に面白みが増えていることにはなっていますね。

 この問題点についての私が思う改善策は、「レギュラー敗退とセミファイナル敗退で差をつける」ことによって、セミファイナル進出の価値をもっと大きくするか、「新加入選手は最低でも3年企業側の理由による契約終了とはしない」とするか。私は前者がいいと思っていて、レギュラー敗退なら2pt、セミファイナル敗退なら1pt、ファイナル進出すればptがなくなるとし、3ptたまったら選手変更しないといけないみたいなルールにしてはどうかなと思います。2年連続で7,8位だったのならさすがに仕方ない。麻雀なので、少なくとも5,6位を2年連続で引いたとしても、もう少し猶予をあげて欲しいなと思います。


頻度は妥当?

 序盤に説明した頻度に沿って考えると、この規定って妥当なのか?発生しすぎる規定なのか?それとも規定にかかる選手が少ないのか?

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