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萩日記 8/21

令和 6 / 8 / 21 (水)
天気 晴れ時々曇  気温 22 ~ 29 ℃

 今朝は、3時頃に目が覚めました。
3時はちょっと早すぎます。
 もう、一眠りすると、丁度4時になっていました。辺りはまだ暗く虫の声が聞こえて来ます。

 一晩眠らずに鳴いているので、時々、静になるのです。
 5時になると東の空が、茜色になり、虫達も一層声を上げます。

「おい、そろそろ夜が明けるぞ。」

「んだな、今日はここまでかな。」

「お前は、何回した?」

「え?」

「彼女だよ。俺たちに明日はないんだぞ!」

「今やらないと、何の為に生きているのか…意味がないんだよ。」

「まあ、ざっと、十回かな。」

「何だと!十回もしたのか!」

「…。」

「まあ、虫それぞれだからな。」

「先輩は、どうでした?」

「いや、…俺は散々したからね。そんな事で生きる意味を感じなくてもいいんだよ。」

「じやあ、何で生きる意味を感じるの?」

「そりゃ、まぁ、露の玉だな。」

「露の玉?」

「ほら、キラキラと光っているだろう?露草の葉っぱに。」

「うん、綺麗だね。」

「そうだろう!さあ、飲め旨いぞ!」

🍶🌿🦗~🥴🍶🌛

「もう、へとへとだよ。草臥れたよ~。」

「男は辛い者なんだよ。明日も頑張れよ。」

「うん。」

「さあ、もう寝よう。明日も早いからな。」🥱

 何だか虫たちの話しが聞こえてきそうでした。

 台所のレースのカーテンが揺れ、涼しい風が吹いて来ます。
 私は、いつものように親子丼の鍋を覗きながら、この暮らしがいつまで続くのだろう?と思うのです。

 あちこちガタついている身体ですが、取り敢えず健康でいるのです。

 戦争や紛争、自然災害など、わざわいがある中で、今ある幸せを沁々しみじみと、感じているのです。

 私達は、幸せになる為に生きているのではないと。
 幸せを感じる為に生きているのだと、改めて思うのです。

 例え、戦争であっても、
 例え、紛争であっても、
 例え、自然災害であっても、
 例え、病気であっても、
 例え、不幸と思っていても、
 例え、罪作りな人であっても、

幸せを感じて生きるのです。

 煩悩のある限り、本能があるかぎり、生きていかなければなりません。

秋風やゆれて虫なく夢の跡

─ 林 花埜 ─


─ 🍀善哉 ─

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