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俳句 十句妙 二月

令和六年二月


枇杷の花ここは北国まんずさび大変寒い


あすなろは雀の宮や冬日あび


電線でデートしている春隣り


石庭に黒き目のあり雪の朝


抱きしめてみたき人をり春朧


小匙ほど甘きスマホや霰ふる


いくたびも微妙な点火春憂ひ


鼻水の流れるけはひ花粉症


橋わたりそぞろ歩きの朧かな


日捲りをめくり如月さようなら


─ 林 花埜 ─

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