詩 『届けたい思い』
届けたい思いは
風のように
誰かの心に寄り添う
届かない思いは
枯れ葉のように
埋もれてゆく
一つ又ひとつ
灯されたそれぞれの思い
幾億の瞬きの下に
しあわせに息づき
小鳥のように寄り添う
あなたは私を愛していたの?
誰かが問いかけてくる
季節は移ろい色褪せ
鏡の向こうで鈍く光っていた
あなたは私を愛していたの?
透明な風がそよぎ
小枝を揺らし 私を揺らす
会いたい 会いたいと
小鳥のように私を呼んでいる
会いたい 会いたいと
あなたを呼んでいる小鳥のように
私のように… 鳴いている
─ 林 花埜 ─
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