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私と斜頸の話


自分を振り返る上で、斜頸の話はやっぱり避けて通れない気がしています。
生まれつきなので、私の人生にずっと付きまとった問題でした。
今考えれば、たいした問題ではないのですが、子供の頃は深刻でした😅

受け入れられるようになるまでの事を、少し書いてみようと思います。

決して暗い話ではありません🙆‍♀️笑




何も分からなかった子供時代 

子供の頃、小学校低学年くらいまでは自分の首が傾いている事も、よく分かっていませんでした。

ただ、母親から時々「写真を撮る時は、一度下を向いてボタンと顎を合わせてから、前を向きなさい」と言われていました。

よく分からないまま言われるからやっていましたが、今思えば我が子に少しでも『普通』の姿で写ってほしかったのかな…と。(母親に聞いてみたことはありませんが)

姿勢も悪かったので、毎日母親が私を背中に乗せてストレッチをしていました。

第一子だったこともあり、必死だったのだと思います。でも、ああしろこうしろと言われるとは嫌でした。
褒めてくれたこともたくさんあったのでしょうが、やはりダメ出しの方が頭に残ってしまいます。


トラウマになった学生時代

だんだん、自分が人と違うことに気づきます。
それでも、そこまで気にしているつもりはなかったのですが、中学生のころ嫌なことがありました。

学校の廊下を小走りで移動していた時、後ろに気配を感じて振り返りました。
すると、同級生が首を傾げて私の真似をして走っていました。

笑っていました。

あぁ、私はこんな目で見られてたのか。
みんなこう思ってるかもしれない。

そう思うと、後ろに人が歩いてるのが嫌になりました。また笑われてるかもしれない。

それから、中学高校は卑屈な学生時代になります😅イベントにも消極的だったし、必要以上には周りとのコミュニケーションもとりませんでした。
それでも友達はいたし、イジメというようなこともありませんでした。

今にして思えば、からかわれたのはあの1回だけなんです。
それが大きな傷になりました。

人を傷つけるのは簡単なんだな、と思います。

父親に相談


この頃、勇気を出して一度父に相談してみたことがあります。

私が「私、首がここまでしか回らない」と言うと、
父は「そこまで回れば十分でしょ」
と言われました。
確かに…と思い、話は終わりました。

大人になってから、私が自分で解決する力を持ってると思い、あまり関わらなかったと言っていましたが、私はあのとき話を聞いて欲しかった。

聞くだけでもいいから、聞いて欲しかった。
だから、我が子が何かに悩んだ時は、絶対に話を聞こうと決めています。


活かすきっかけを見つける専門学校時代

専門学校の話にも少し書きましたが、理学療法士の専門学校で出会った年上の友人に、いじられキャラになる事を教わります。

友人がいじって、私がリアクションとって、笑いが起きる。
これが最高に楽しくて、なんて言えばウケるのか考えるようになります。
そして、少しずつ上手になっていきます。(たぶん😂)

と言っても、元々がコミュ障なので上手くなってやっと人並みです😂
それでも、成長を感じられるのが幸せでした。
斜頸をいじられる、ということはありませんでしたが。

斜頸を武器にする社会人時代


専門学校で『いじられ』という武器を身につけ、就職します。
相手との距離を縮めるのに時間のかかるタイプなので、焦らず少しずつ少しずつ周りとの距離を詰めていきました。

すると、少しずつ先輩からいじられるようになりました。
ここからは、得意分野🙌
いじられてウケるようになって、最終的には斜頸をいじられるようになりました。

それでも平気だったし、むしろ笑ってもらえるのは嬉しかったです。

さらに、びっくりすることもありました。

当時私は総合病院に勤めていたのですが、ある日、病院の理事長から
「ずっと気になってたけど、首。なんで子供の頃オペしなかったの?」
と話しかけられました。

ドクターに顔を覚えてもらうなんて、私にはとてとハードルの高い事でした。
でも、斜頸のおかげで、顔を認知され話しかけられたのです!

得をしたなーと思いました。
コンプレックスだった私の斜頸は、立派な武器になりました🗡️

ちなみに、子供の頃に手術しなかったのは、自然に治癒する可能性もあったからです。
相談した医師は手術を勧めなかったし、両親は手術痕が残るのも嫌だったとか。

コンプレックスを克服し結婚

私の夫は、職場で出会った理学療法士です。

こんな見た目、性格で結婚は無理だと思っていたので、本当にびっくりです。
『結婚できるよ!』と学生時代の私に教えてあげたい。

彼は私に「そのままでいいよ」と言ってくれる人です。
子供の頃、ああしろこうしろ、と言われてきた私にとって、1番欲しい言葉だったように思います。

私の妹夫婦

現在36歳の私には、4歳下の妹がいます。
妹と斜頸について話したことはありませんでしたが、先日衝撃な一言が。

妹「斜頸って何?」

私「えっ?😳」

妹は斜頸が何なのか分かっていませんでした。
ちょっと首を傾げて、右肩が上がってる『変な姿勢の姉』と思っていたようです😂

斜頸を気にしていたのは私だけで、たいした問題ではなかったのかもしれない…と昔悩んでいたのがバカバカしくなりました😅

そして、妹の旦那が右肩が左肩よりあがった姿勢をしてる私に一言。

「右肩上がりですね!」

最高の褒め言葉でした😄
なんてポジティブ。

私の人生、右肩上がりなんだ🙌

これからも、上がり続けてくれたらいいなぁ😂

ぼやき

私は本当に出会いに恵まれています。
周りにいてくれる人に対しては、こんな見た目の私と付き合ってくれるとは、なんて優しいんだろう!とずっと思っていました😂

今まで出会ったみんなに感謝です🙌
ありがとう🙌


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