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理学療法士をしていました③専門学校2年生


専門学校2年生の頃の話です。
2年になると、勉強は難しくなるし、病院での実習もあります。

2年生の話、そして1年生で書き忘れた試験の話を書いていこうと思います。



座学試験


1年生の話に、大切な大切な試験の話を忘れていました💦
全ての教科において、筆記試験があります。
一度落ちれば千円払って再試、それでも落ちてしまうと年度末に再再試。
そこでも落ちてしまうと、留年してしまいます。

奨学金で一人暮らしをしていた私は、千円すら惜しくて勉強を頑張り、3年間再試ゼロでした🙌
これが、専門学校時代の唯一の自慢😂

ただ、暗記がとても苦手で。
覚えないといけない言葉も医学用語が多く、覚えるのにとても苦労しました。
暗記教科の前日は、半泣きで勉強していました😅

深まる専門性

私の通っていた専門学校は3年制で、3年生はほぼ実習と国試の勉強。

要するに、教室で先生から教わるのは2年生でほぼ終わりです。
なので、2年生では義肢や装具などより専門的なことを学びます。
というか、科目はほとんど専門教科になり、実技も増えます。

ある意味、勉強も1年生の頃より楽しかったかもしれません😄


はじめての短期実習

年明けから、2週間の短期実習を2回行います。
1年生の時に3日間の見学実習がありますが、それはほぼ見ているだけ。
今回は患者さんの評価をして、レポートを書きます。

主に関節の可動域や筋力の測定、動作の観察をして、リハビリの適応箇所について問題が起きている原因などの考察を立てます。

これがとても大変。

1期目の実習は維持期の方が主に入院している病院で、私が初めて評価させてまらった症例は、両片麻痺でした。
今考えても、初めての実習には恐ろしく不向きな症例だったと思います😅

ただ、ひとつ幸運だったのは、患者さんがすごく協力的だったこと。
私がモタモタして評価するのが遅くなっても、最後まで文句も言わず付き合ってくれました。
あの時は必死で相手のことを思いやれなかったけど、今考えると本当にものすごい迷惑をかけてしまったなぁ…と思います。
感謝しかありません🙇‍♀️

なんとかかんとか評価した後は、それをレポートにまとめます。
私の指導者は一から十まで全てを書け、というタイプで、全てにおいて伝達経路のどこで障害されているのか、まで考察し主治医に確認しに行きました。
(今思えば、そんなリハビリ学生の話に付き合ってくれた主治医の先生も優しすぎる…。)
初めの頃は家に帰ってもストレスで食事が喉を通らず、泣きながらレポートを書いていました。

レポートは50枚に及びましたが、なんとか書ききり、無事実習を終えることができました。


そんなこんなで1期目を何とか乗り越え、2回目の実習に挑みました。

2期目の実習は、総合病院で指導者は急性期担当。
1回目とは全く違う環境でした。
先生が違えば教育方針も全く違って、今回は効率重視という感じ。
話も分かりやすく、充実した実習でした。

そこで、急性期のリハビリを初めて目の当たりにします。
呼吸介助を見学し《ポストリフツ法》という名前だと教えてもらいましたが、何をしているか全く分かりませんでした。
これがきっかけで、呼吸リハに興味を持ち始めます😄

2期目は片麻痺の方を評価させてもらいました。
動作を見て予測を立てていくトップダウンの要素も取り入れたやり方で、勉強になりました。

レポートも大変でしたが、1期目に比べると楽でした。
あとは、友人も同じ病院で実習だったので、精神的にもかなり救われました😊(1期目はひとりぼっちでした💦)

評価とは


2期目の実習指導者が話してくれた《評価とは》という話。
その話が分かりやすく、大好きでした。
私が就職して学生の指導をした時にも、同じ話をしていました。笑

その話を紹介させてください。

「俺は毎日、青ペンでレポートのチェックしてるよね?なんでだと思う?
①青と黒の2色ボールペンしか持ってない
②実は赤色が嫌い
③赤ペンのインクが切れてる
これが考察。

じゃあ確かめてみよう。
①はボールペンをチェックしてみる。3色ボールペンで赤色もある。違う。
②は俺に聞いてみる。赤色が嫌いですか?赤色は嫌いではありません。違う。
③赤色のインクを確認する。赤で書いてみるとインクが切れてる。コレ!
これが評価。

これを患者さんを見ながらやるんだよ😄」

この話がとても分かりやすくて、学生時代感動したのを覚えています。
たった2週間教えてもらっただけでしたが、実習指導者の中で1番好きな先生でした😁


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