小さな世界
小さな世界で生きている
あなたは川の向こうにいて
たまに顔を合わせれば
こんにちは元気ですかと
挨拶を交わすけれど
私が日々何に困って
何に喜んで生きているか
私のリアルを
あなたは知らない
でも
それで良いのだ
何も知らなくて良いのだ
私の小さな世界に
川向こうのあなたはいない
あなたのリアルも私は知らない
だからこそ
長く続くのだろう
川向こうから見た
私の小さな世界は
きっと楽しそうに見えるだろう
私の葛藤や私の涙に
あなたは触れることがない
ずっと遠くから
手を振り続けている
交わらず
違う次元にいるということは
そういうことなのだ
小さな世界で生きている
きっとたぶん
誰もが・・・