平均値・中央値・最頻値

さあ、テストを返します!
ーー平均は?
なんで知りたいの?
ーーお母さんが聞いてこいって
何と比べはるんやろな?
ーー他の子!
ーー普通!(普通ってなんやねん?!)
ーー前回!(おお…)
ーー他の教科!(お、おぅ…)

分布図はこんな感じ
と、10点刻みのヒストグラムを黒板に描く
んで、平均値はここ、中央値はここ、最頻値はここ
と生徒と数えながら書き込む

ヒストグラムは高得点に多く分布し、得点の低いところには広くなだらかに続いていることを示している

平均値は58点、中央値は60点、最頻値は65点ですね

ーーよっしゃー
何が「よっしゃ」なんだろう

で、お家の人には何て報告する?
ーー平均点は58点!
ほんまに比べたかったのは?
ーー中央値…
あなたの居てたいところは?
ーー最頻値…

たくさんのところに紛れていたいのよね
それがマジョリティ

今回は中央値が必要だったんですね
本当は中央値を聞くべきなのに、なんで「平均点」を聞きはるんやろ?

それはね、昔、手計算してたとき平均値の方が楽やったから。

ーー???(計算大変やん)

中央値求める方が計算せんでええから楽やと思ったやろ?!
中央値求めようと思ったら全部並べなあかんねん。あとから、「あ、これとこれの間にもうひとつあったわ」ってめんどくさいし机も広くない。人数も多い。最後に元の通りに並び替えなあかん。めんどくさいが連発
まぁ、平均点と大差ないし、求めるの楽やから平均点でいいわ。ということになった。
という、名残りやね。
今は、Excelでピピピーって出てくるけどな。

中1はwordの入力はできるけどExcelは知らない。Excelを教えながら統計するのはしんどいけど、ヒストグラムの幅を変えるのもすぐできるから「最大値」「最小値」「範囲」のときからExcelをやる!!

そして、テスト返しをした次の時間。
他教科のテスト返し。
ーー先生!平均なんぼ?
あ〜あ〜あぁ(君らには応用力がないのか?!)

大丈夫!定期テストは年間5回あるから領域が違っても5回ステルス・サブリミナル・スパイラル指導が堂々とできます!!

高得点=賢い
とは言わない。「点を取るのが上手な人」
低得点=勉強してない人
とも言わない。「理解の未熟」「表現が下手」「伸び代を抱えた」「可能性大」

一生は長いですが、テストではその瞬間に計ります。ですから、その後すぐでも一週間後でも計量に反映されません。
理解・表現の成長・発達は個人的なものですから無理やりとは言いません。しかし、できるだけベストが定期テストに間に合うように工夫してください。

と、授業開きのときやテスト範囲発表のときに言うことにしている

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