社会動物20年目になりました。

今年で26歳になった。ようやくいい歳になったと思う。すでに親になっている同級生もいることだろう。僕は相変わらず、何も変わらないままだ。
そこでふと思った。小学校に入学してからちょうど20年じゃないか。幼稚園には通っていたけど、やはり小学校に通ってからの変化が目まぐるしい気がした。

小学一年生になって一番驚いたことは、周りの子たちは「物」を知っていることだ。当時流行りのJポップを僕は全然知らなかったし、それに全然ついていけなかった。いま振り返ってみると、周囲とのギャップを感じて学校が嫌な場所に映っていたように思う。僕はポケモンが好きなだけの子供でしかなかった。(ただみんなポケモンは好きだった。本当にポケモンってすごいと思う)
とまあ、このままでは学校で一人ぼっちになりかねなかったが、幸い友達は自然とできた。残念ながら今に至るまでの付き合いは完全に途絶えてしまったが、共に学び舎や放課後を駆け巡った日々は色褪せていない大切な思い出だ。

中学に上がると周りが色恋沙汰を前提にして過ごすようになったり、高校は進路や将来を視野に入れ始めていた。大学には通ったことがないので分からない。社会経験は皆無に程遠いので参考にもできない。そんなこんなで社会動物二十年目の僕は、次の二十年を意識し始めるようになった。

さてどうしようか。住まいは日本から変わる。ある意味で大引っ越しだ。実は小学生になるときも引っ越しをした。そこにちょっとした因縁を感じてしまっている。ただ今まで通りの生活に戻る可能性も否めない。けど不思議なことに、考え方は変わっていると自負はある。こんな前向きな気持は久しぶりだ。

社会動物20年目から先を生きていくうえで、さすがに現状維持は「終わり」に近い気がする。ひとりぼっちでも生きていける自信はあるが、人との関わりを取り戻してみたいと思っている。小学生になって周囲との差を理解したように、それに近い衝撃を心身に与えたい。こういう状況を望んでいる時点で、僕はまだこの世界に身を置きたいと思っているらしい。なら、まだ楽しいことは満ち溢れている。


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