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カフェ開業から30年&自己実現のためのハーフリタイア生活を獲得するノウハウ:11

飲食店・特にカフェのトイレは、その店の本気度がわかる

おはようございます。ある時は料理人&ある時はハウスビルダー&ある時はカホン作家のマスターです

春になったら大変だ。急にどうしました?
昨日も今日も超忙しかった。
コロナの悪影響はかなり薄くなっている感じなんでしょうか?
しかし来店されるお客さんは、皆さん必ずマスクを着けて入店されます。マナーとして定着している感があります。
飲食店としては、これも合わせて有難いことです。

店が忙しいということは、トイレ掃除の回数も増えます。
お客さんによっては滞在時間が2時間3時間はザラにいます。
その間何回もトイレに行くお客さんもいます。
また近年、ノロウイルスやコロナのこともあり、ますます衛生面に気を遣わねばなりません。
飲食店に清潔なトイレは絶対条件です。
マスターは、色々な飲食店やカフェに行きますが、トイレを重視していない店もあります。そんな時マスターは「わかってないねー」っと一人で呟いています。

マスターは、元水道工事業者で、25年程、配管工の職人、現場監督、飲食店テナントや新築店舗の水回りの工事全般の施工をやってました。どんなトイレがお客さんにとって良いのか悪いのかすぐわかります。

写真のトイレは、当店クラフトカフェビックフォレスト3号店のトイレです。
当店は新築の建物からハーフビルドで、給排水設備、器具設置、床、壁、全てマスターが造っています。
DIY杉板とモザイクタイルの腰板、DIYニッチ棚とモザイクタイル、DIY木の鏡(当店のロゴマーク)、DIY桧木の洗面台、DIY杉の木の引き戸(当店のロゴマーク)、DIY杉の木電球カバー、DIY杉の木2連紙巻き、DIY杉の木のペーパーホルダー 写真には入っていませんが、男子用のストールも設置してあります。

トイレは、清潔感が入ってすぐ、パッと分かることが重要です。
当店のトイレは入るとすぐ木の匂いがします。
腰壁には厚手の杉板を貼り、消臭効果のある水性塗料を塗っています。
その上は、珪藻土を塗り、これも消臭効果と湿度を調整します。

当店のトイレには市販の芳香剤は絶対に置きません。
お客さんが、「自宅のトイレと同じ」と思ってしまうからです。
一般の住宅のトイレと同じでは工夫が足りず、せっかくカフェに来て、非日常を感じてもらうためにも、トイレであっても手を抜いてはいけません。
たとえトイレであっても、その店のポリシーが表現出来ているかいないかで、お客さんの印象ははっきりとわかれます。

またトイレは個室とも言います。少しの息抜きができるように、遊び心のある装飾も作っています。ニッチ棚にモザイクタイルを貼ってLED照明入れたり、腰壁にもモザイクタイル(地元の多治見市のタイル)を使ったり、オリジナルの木の形(当店のロゴマーク)の鏡を取り付けたり。
「面白いな、こんなトイレ家にも欲しいな」とふっと思うくらいの楽しさも必要です。

過去、マスターの水道工事の仕事は今のカフェとは真逆でした。通常お客さんと会うこともなければ話すこともありません。ましてや「ありがとう」なんて一度も言われたこともありません。
カフェの仕事は、お客さんとよく話します。お客さんがこのトイレを見て、「おしゃれなトイレ」「清潔なトイレ」「かわいいトイレ」などと言って下さいます。
マスターは嬉しさのあまり、見えないところで小さいガッツポーズをして喜んでいます。これもマスターの自己実現の一端です。

このトイレ一室で、業者的に見積を作ると幾らになるでしょうか。1坪の広さ、1坪単価100万円、1坪100万円(配管施工、器具代と取付代、内装施工全て)はかかります。 
これがマスターのDIYだと、配管や内装材料費、器具、20万円もあれば十分、全て業者依頼の5分の1で済みます。
この浮いた80万円を開業時の運転資金にまわせば、初年度の予想外の出費や、廃業リスクを減らすこともできます。

(出入口ドア1箇所、1坪の省スペーストイレで男女兼用トイレを作る裏技、その図面:別記事にて)

例えば、飲食店・カフェ全体の広さが20坪の場合、ゆとりのあるトイレスペースで2坪(男女別、手洗いやおむつ台設置、車椅子対応)ほど使うので、全体の10%はスペースを占めます。
厨房スペースは従業員しが入りませんが、トイレはお客さんしか入りません。トイレはお客さんだけのスペースです。
客席と同様、お客さんだけのスペースは大事な場所だと認識する必要があります。

マスターに言わせれば、トイレくらい(小さなスペース)は店主自らDIYしてもらいたいと、どの店に行っても思います。
重要な場所を業者任せにせず、自分でやるんです。
昔のように、トイレには全面タイル貼りの施工をするケースは無く、難しい左官工事は要りません。
(保健所の検査をパスする必要はあり)

海外製品とかこだわらなければ、器具や配管材料は、ホームセンターでもネットでも簡単に買えるし、施工方法なんか、YouTubeでいくらでも見れる。
水道屋やってても、やってなくても関係ない。
昔と比べ、誰でもできる簡単な施工レベルになっている。
配管のPP管は自由に曲がりカッターですぐ切れる、しかも保温材付き、配管継手もワンタッチで水漏れも無い。
床も壁も器具付けも施工は簡単過ぎ。
ただ内装のデザインには多少手こずるくらいです。
こんな小さなDIYは、DIYの基本中の基本です。

飲食店・特にカフェで一番大事な場所を全て業者任せにしておいて、「お客さんに一番大事なのはオモテナシだ」とか、「サービス業はいつも笑顔を絶やさずに」とか、そんなどっかで聞いたうわっつらの接客だけでは、お客さんに店主の本気は伝わりません。


クラフトカフェビックフォレスト・3号店・since2018 Instagram

https://www.instagram.com/craftcafe.bigforest/

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