見出し画像

1-5事業の発展を阻害するものは、青年の過失ではなく、 老人がのさばることである。

1-5事業の発展を阻害するものは、青年の過失ではなく、老人がのさばることである。
 住友二代目総理事 伊庭貞剛

 この言葉に注釈は必要あるまい。
 驚くなかれ、この言葉が発せられたのは明治時代である。
 人間は同じことを何度でも繰り返す。いっこうに進歩がない。

 どの企業も、大なり小なり前例のないことを手がけて事業を発展させてきたという歴史があるはずだ。だから、改革ということの難しさは今に始まったことではない。ネックは、若手よりもむしろリスクを恐れる管理職にあるのかもしれない。
 時は移り、時代は変わっても、事の本質は変わらない。歴史は繰り返すのである。

 では管理者やベテランと言われる社員はどうしたらいいのか。豊田自動車の大番頭と言われた石田退三の次の例は、逆境の時だけでなく、常にどうあるべきかを示唆するものとして貴重だ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?