![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144516240/rectangle_large_type_2_e865faa02a2ccfb8e3340ba8f15a31f2.png?width=800)
6-9. 営業サイドの言うことを聞くと、「売りたい!」が先に出て、必ず失敗する。
日清食品社長 安藤宏基
同社は、先端を行く商品開発とともに、コマーシャルの世界でもまた注目されるヒットメーカーである。原始人と恐竜の追いかけっこ「ハングリー!」など、好感度の高いCMとして、視聴者の評価もいい。
「こうしたCMは各ブランドマネジャーが広告代理店などと一緒に作るが、彼らの案に対して営業から『それじゃ売れない』とか『もっと売るための宣伝をしてくれ』と文句がつくことが多い。ところが、
「営業サイドの言うことを聞くと、必ず失敗する」
と安藤は言う。
売りたいという姿勢が見えてしまうというのがその理由だ。消費者のほうが賢いから、それを見抜いてしまうと言うのである。
「カップヌードルのCMなんて、15秒間で『ハングリー、カップヌードル、日清』の3つの言葉しか言っていない。営業サイドはもっと『うまい』とか『良い』とか言ってほしいわけです」
社内では、「営業部門は販売のプロ」、「お客様のニーズを知る最先端の部隊」というイメージで見られるが、売りたいという気持ちが強すぎて、意外に客の真のニーズをつかんでいない、ということも起こる。盲点である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?