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ものづくり 日本のこころ

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技術力というととかく新しい技術や商品の開発に目が向けられますが、製造業を支える基本は、ものづくりの精度、加工技術の開発力です。日本が誇る高い品質の生産技術力は日本にしかない、世界…
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#殖産興業

026.31歳伊藤博文の英語スピーチ

明治4(1871)年、岩倉使節団は最初の訪問国アメリカで大歓迎を受けます。サンフランシスコに…

梶文彦
1年前
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027.日本に実施せられたる幾多の改良

スピーチは主として「伊藤博文伝(上)」(②春畝公追頌会、統正社)によります。以下文中( …

梶文彦
1年前
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028.文明の最高点に到達せんとする

伊藤は次のように続けます。  日本は、アメリカとの修好通商条約を結んだあと、イギリス…

梶文彦
1年前
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029.未だ創造的能力を誇る能はず

 この後、日本はいまだ創造的な能力に欠けるところはあるが、良い点は積極的に取り入れていく…

梶文彦
1年前
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031.「超ド(ドレッドノート)級」戦艦の完成

さて、維新後に政府は殖産興業・富国強兵をすすめる政策を展開し、戦艦づくりを目指して1857(…

梶文彦
1年前
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032.世界のパラダイムを変えた日本のものづくり力

西欧を目指して追いつけ追い越せで突き進んできた日本は、その猪突猛進の勢いのまま第二次大戦…

梶文彦
1年前
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033.ブータン・ワンチュク国王のメッセージ

2011年11月17日、日本を訪問したブータン王国の若きワンチュク国王は国会で演説を行いました。その中で日本に対する思いを次のように語ってくれました(図表3-1)。 「2011年は両国の国交樹立25周年にあたる特別な年であります。しかしブータン国民は常に、公式な関係を超えた特別な愛着を日本に対し抱いてまいりました。私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進