マガジンのカバー画像

第7章 日本人の創造性と独創性

13
ペリーいらい、日本人に対して、創造性はないが、手作業は器用だ、と言われます。基本的な蓄積がなかっただけです。世界第3位のノーベル賞受賞国民に独創性がないはずはありません。
運営しているクリエイター

記事一覧

086. 庶民の学習意欲は日本の伝統文化

開国か攘夷かで風雲急な幕末の日本人の意識レベル、いまでいうリベラルアーツのレベルはどのよ…

梶文彦
1年前

077. 日本人の独創性

076 日本人の独創性  ここまで日本人のものづくりに対する意識や考え方、働き方を見てきまし…

梶文彦
1年前
3

078.科学先進国は時代とともに変わる

科学技術研究は、過去の積み重ねという基礎の上に成り立ちます。国としてその分野の先端に立つ…

梶文彦
1年前
3

079. 未だ創造的能力を誇る能はず

伊藤博文は、サンフランシスコでの日の丸演説の前年の1871年に半年ほどニューヨークに滞在し、…

梶文彦
1年前
3

080. 独創を拒む「新規製造物禁止令」

江戸時代には、こうした禁令がたくさん出されています。ぜいたく禁止令などもいくどか出され、…

梶文彦
1年前
1

081. ノーベル賞受賞者数と国民の独創性

新規製造物禁止令の影響がいまだに残っているのかどうかはともかく、日本人も「日本人には独創…

梶文彦
1年前
3

082.アメリカは「改良・工夫の国」から「科学技術大国」へ

いま、世界で最も創造力と独創力を発揮している国はどこかと言えば、アメリカという意見に異論はないでしょう。ノーベル賞の授賞者数や海外からの留学先としての人気も圧倒的です。そして、化学研究の核になっているのは、世界からアメリカに研究環境を求めて集まってきた人たちです。 そのアメリカが、どのような経緯をたどって現在に至ったのかをみれば、創造力や独創力がどのようにして獲得されていくのかが分かります。 第1章で、アメリカ職人の仕事ぶりをご紹介してきました。 その際、アメリカ人たちは、

083. 打出の小槌と魔法のランプ

 データから見れば、文句なしに現代の日本は欧米先進国に匹敵する創造性を持った国といっても…

梶文彦
1年前

084. 近代化を可能にした読み書きの土壌

 独創性に欠けると言われながら、日本は経済大国と呼ばれるようになり、科学技術の面でも、ノ…

梶文彦
1年前
2

085. あなどれない「漢学」の素養

「4. 豊かに広がるものづくりの世界(1) 034通奏低音を聴きとったペリー」でも、ペリー『日本…

梶文彦
1年前
2

087. 利益を期待しない学習――生涯学習先進国

寺子屋を語るときに、対比としてよく各藩の教育機関として藩校が話題になります。藩校は寺子屋…

梶文彦
1年前
3

088. シャレ・むだ口・ナゾときを楽しむ知的社会

 話芸・言葉あそびはそれぞれの国に特有な文化がありますが、特に日本では、とんち、ダジャレ…

梶文彦
1年前
2

089. ものづくりを育てた肥沃な土壌

 こうして見てみると、明治時代の初期に、西洋の合理性や科学技術・工学に大きく差をつけられ…

梶文彦
1年前