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【恐怖】台パンでミリオンゴッドを破壊した客を出禁にしなかった理由

台パンでミリオンゴッドを破壊した客を出禁にしなかった理由


パチンコの甘デジコーナーを巡回中の事、「バンッ、バンッ、バンッ」と何かを叩くかなり大きい音が聞こえた

甘デジコーナーを抜けてとなりのスロットコーナーに行くとポパイにひげが生えている様な見た目で店員からは「若ひげのお客さん」と呼ばれている人が何やらミリオンゴッドに向かって唸りちらしていた

どうしたのか駆け寄るり近づいた瞬間、「こんな店潰れちまえ」と捨て台詞を履いて店内を後にしていた

近くでスロットを打っていた常連さんが「台をなぐってて怖かった」と言っていて、何が起きたか把握できた

「まあ、ミリオンゴッドを殴りたくなるポイントは結構あるしな」と思いつつ、主任にインカムを繋いだ

僕「主任、お取りできますか?」

主任「はいは~い(^O^)/」

僕「若ひげのお客さんがミリオンゴッド台パンしていなくなりました」

主任「また台パンか~。その台は停止しといて~」

僕「了解しました!」

「若ひげのお客さん」は時折ジャグラーなどにも台パンするのを見てはいたが今回はかなり激しかった

僕は電源を落とし「停止中」の札を貼った

そして閉店後・・・・・

主任「なんかアクリル板が白くなっちゃってるね~」

僕「すごい音がしたのでかなり強く殴ってたんだと思います」

「う~ん」と言いつつメダルを投入口に入れる主任

そしてレバーオンした瞬間だった・・・



左右のリールはスムーズに回るのだが、中リールだけ

2秒間位、上下に激しく動いた後にリールが回る!!

主任「なにこれw」

何回チェックしても中リールだけ激しくブルンブルンした後に回転し始める様になってしまった

主任「だめだ~w明日から稼働停止だね」

僕「こうゆうのって出禁になって、台のお金は請求するんですか?」

主任「今はわからないから店長に相談しとくよ」

そう言ってその日から殴られたミリオンゴッドは稼働停止となった

店から見た客の意味


翌日、出社して店長と主任がいたので気になっていたミリオンゴッドと「若ひげ」のお客さんについて聞いてみた。

僕「あのー。やっぱり若ひげのお客さんは出禁ですか?」

主任「お咎めなしだってさ」

僕「え~っ!いいんですか?」

店長「まあ3か月もあれば回収できるからさ✨若ひげのお客さんはいなくなってしまったらうちとしては困る!」

主任「ですねw」

と言って2人はニコニコしていた

当時ミリオンゴッドの中古価格は35万円ほど。3か月で回収すると言っていたので、毎月12万以上は負けてくれていると踏んでいるようであった



「若ひげのお客さん」は3日間ほど来なかったが、また来店してきた

僕「若ひげのお客さんご来店です!いらっしゃいませー」

インカムで伝えた

主任「いらっしゃいませ~」

すぐに事務所にいた主任が店内に出てきた

主任「ドミニクくーん、若ひげのお客さんはどこー」

僕「5コースで台を見てます!」

何やらたくらんでいるようなので、5コースの島端で様子を伺う事にした

店内徘徊をしてる振りをしながら「若ひげのお客さん」に近づき

すれ違いざまに

腰を低くし右手を横にシュッと出し、満面の笑みで「ごゆっくりどうぞ~」と言って島端で振り返り、一礼をして事務所に帰っていった

きれいな店内

「感謝」「地域1番」などのポップアップ

笑顔での接客

快適な設備などなど

とは裏腹に客からお金を取ることしか考えてないお店のギャップに恐怖を再確認した日であった。


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