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病む女が走りたかった理由

もう1月も後半ですが
私は12月が
あまり好きではありません

あまり
良い思い出がありません

昔から
秋が深まる頃から病み期に
入ってました

遡ると小学生の時の
嫌な思い出から

中学も高校も
仲間に迷惑をかけたのは冬

恋愛で何かあったのも冬

私の精神状態が
それまでとは
何かが変わるのでしょうか…

自分なりに調べて
なんとなく
「あぁ、これなんだろう」
と思う病名がありました

そして春になると
パワーが復活するのが特徴という
都合のいいこと…


昨年の秋以降は久しぶりに
病みに病んでドン底にいました

仕事でも
家庭でも
それ以外でも
しんどく思う事が
波のように押し寄せてきました

「それを払拭したい」

病むのはわかっていたので
夏の時点で
そう思っていました

だから12月の大会で走る事を
目標にしてきました

お祭りのような大会ですが
迷惑をかけた昔の仲間や
応援してくれた大切な人や
子供たちに

頑張る姿を届けたかった


夏に
仲間から声をかけてもらった時
補欠でお願いしました

「冬まで気持ちが保てる自信がない」

そう伝えて。

だけど心の中では
「走りたい」がいっぱいでした。

「正メンバーでいかへん?」

夏の終わりにそう言ってくれ
「走りたい」と伝えました

言葉にすることで
逃げ道を封鎖し
病み期も乗り越えたい

苦手だった事をやり遂げる事によって
何か違う景色が見えるかもしれない

ほんの少しでも
今より自信を持てる自分になりたい

そう思っていました


もう1つ
私と違い
彼には彼の世界があります

だから私も何かに
夢中になりたかった

「彼」だけの頭から
「他」を考える頭に変換したかった


病み期に入ってるかもと
なんとなく感じ始めた頃
本格的に走り始め
爽快感や
タイムが少しずつ上がる楽しさを感じ
上手く乗り越えられるかもと
そう思っていたのに

世の中上手くいきませんね笑


怪我をして練習が出来なくなったり
大会が近づくにつれて
色んな障害が波のように押し寄せる

夏までが
上手く行き過ぎだったのか…

何もかもが
上手くいかない時期だったけれど
まだ走りたい気持ちだけは残っていた

怪我をして本番に間に合うのかと
焦りが大きくなっていき
1人になると
不安に押し潰されそうで泣いてしまって

夏以降
彼とは3年近くのお付き合いの中で
今までにない悲しさ苦しさ虚しさで
心身共に疲弊しきって
最後の言葉を伝えようと
何度も喉元まで言葉があがっていた時期で

「明日はないかも」
という不安と

「なるようにしかならない」
と腹をくくっている自分がいた時期で


彼の事で
心身共に疲弊し
走れない焦りで泣く日が続いても
それでも
最後まで走る事は諦めたくなかった

心を整えようと
好きな曲を聴き
自分を鼓舞する曲を聴き
お香を焚き
心を揺さぶるコトノハを探し

とにかく必死だった

心の鬱憤を彼に向けてしまっていた
そんな病んだ女は
自分で精一杯になっていました

走りたいと泣く私を
電話の向こうで彼は
ただ頷いてくれいた

仲間、子供達、見守ってくれた彼

何より自分のために。

ただ走りたかった。

やり遂げたかった。

怪我をしてから一切走らず
ぶっつけ本番にも関わらず
神様は最後に私の味方をしてくれた

怪我をする前よりタイムが上がってる。

そして何より
気持ちよかった!

しんどいのに
風が空が
何度も先回りして
声援を送ってくれる子供の声が
見える景色全てが気持ちよくて
楽しくて嬉しくて泣きそうになった

今でも不思議なのは
学生時代から
長距離走なんて大嫌いだった私が
怪我をしても諦めたくないと
なぜ
あんなに強く思い続けられたのか

やり遂げたいと
最後まで思い続けられたのか

もちろん私自身の気持ちは
あったけれど

神様が私に力をくれたんだって思う

新しい景色を見るための
新しい自分になるための

そのきっかけを作るために
神様が助けてくれたんだって。

大会前までのどん底が嘘のように
今、気持ちが安定している

走れた事への喜びが収穫!

そして彼への猜疑心も
なくなってはいないけれど
なるようにしかならないと
自分に言い聞かせている。

彼が私に嘘をついて
分からないように遊んでくれるのなら
それも仕方がないと言い聞かせる。

彼と私の2人で
紡いだ時間を信じよう。

走れた事で
こう頭が整理できるようになった。

そう。
ずっとなりたかった自分。

本当の心の奥底で
1番手にしたかったもの。

何があっても笑っていられる余裕。

彼を信じ続ける強さ。

彼を縛りすぎてはいけないと思いながらも
グズグズチクチク言ってしまう
そんな自分を払拭したかった。

少しだけ
なりたかった自分に近づけた気がする。

神様
走らせてくれてありがとう。

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