楽しむため、未来を広げるため、読書 師匠と弟子の対話


弟子: 師匠、最近、勉強している人を見かけると、「ガリ勉」とか揶揄する声が聞こえてくるんです。遊んだほうが人生は充実していると考えている人が多いみたいで。正直、僕も昔はそう思っていました。

師匠: そうか。確かに、若い頃は分厚い本を見ると「この本は枕に使うんですか」と言ってしまうこともあるな。しかし、それは実に惜しいことだ。

弟子: 師匠の言う通りですね。今の僕は読書を楽しんでいますが、昔の自分に「おまえ、もうちょっと本読めよ、楽しいぞ」と言いたくなります。岸見一郎先生の『本をどう読むか』では、「今日では、専門を超えて人間としての成長を心がけ、そのために『余分な勉強』をすることを学生自身が拒否しているように見えます」と書かれていました。

師匠: うむ、一点集中のため、いろいろなことを学ぶのは時間の無駄と感がているのだな。それで勉強を毛嫌いする風潮も理解できなくはないが、実にもったいないことだ。そして、今学んでいることが将来役に立たないと言う人もいるが、それは誤解だよ。

弟子: そうですね。確かに学んだことが直接役に立つことは少ないかもしれませんが、坪田信貴氏の『人に迷惑をかけるなと言ってはいけない』では、「勉強は集中できるようになるためだ」と書かれていました。

師匠: その通りだ。勉強は集中力を養うだけでなく、人生の選択肢を増やすためのものだ。出口治明氏の『復活への底力』には、「何かについて知っているほど、人生の選択肢は増える」とあるように、勉強した分だけ自分で選べることが増えるのだよ。

弟子: 確かに、選択肢が増えることは素晴らしいですね。勉強した上で遊ぶと、遊びの楽しさも広がりますね。

師匠: その通りだ。だからこそ、勉強は大切なんだ。手軽に本を読むことから始めれば十分だよ。自分自身も読書を始めてから自分自身が変わったと感じている。本を読むと読む前の自分には戻れないと思うしな。

弟子: 師匠の話を聞いて、ますます読書が大切だと感じました。今がいちばん若い時だから、今から本を読めば将来は楽しい人生が送れるに違いないと思います。

師匠: その通りだ。未来の自分のためにも、今から本を読み、勉強を楽しもうではないか。

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