学生相撲界の勢力に見る
同志社大が西日本学生相撲の2部落ち。代わりに愛知学院大が昇格とのこと。かつて同志社大といえば服部(藤ノ川)や土佐ノ海、大碇を輩出している。明治39年に創部され19回の優勝実績があった。しかし近年名前を聞かなくなっていた。現在部員11名らしい。
ここで雑誌相撲「アマチュア相撲だより」より当時と現在の勢力比較をしてみたい。
5年6月号には4年度の主要な大会の団体個人別入賞者の一覧がある。全日本と西日本関連の大会を抜き出すと
西日本では近大と同大の強さが目立つ。全日本でも日大の強さは相変わらずだが同大も団体3位に食い込んでいる。
ところが今年は近大が依然強く6年連続43回目の優勝だが、個人戦は金沢学院が4強まで独占となった。一方1部昇格の愛知学院大は平成7年から15年まで団体3強に名を連ねてたがその後低迷し昨年2部落ちだった。
変遷を見ると平成初期は近大、同大の他は龍谷大や立命館大が団体や個人の上位常連だった。ところが平成7年愛知学院大が団体2位、個人優勝の頃から勢力が変化し、関西学院や朝日大、東海学園大、九州情報大といった新興勢力が1部に昇格してきた。特に九州情報大は20年に近大、同大を差し置いて団体優勝、トドビレグが個人2位に入った。トドビレグは十両の東龍である。27年~29年は近大が3年連続団体優勝を逃し同志社、金沢学院、九州情報大が優勝している。金沢学院は平成25年に初めて団体3位となり、28年には団体優勝。ちょうど炎鵬の在籍していた頃で28年に個人優勝している。今年は個人4強を独占。奇しくも昭和62年の同志社以来とのことで金沢学院らの躍進と引き換えに降格となってしまった。昨年は関西大が44年ぶりの1部昇格を決めているなど混戦である。同志社の奮起含め注目である。