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四股名を考える

またまた白鵬の弟子が十両昇進。川副改め輝鵬。急速に発展していることは良いが四股名がきほう。どうしても気泡という言葉が連想される。泡のように消えてとも考えてしまいあまり勝負事の世界では印象良くない。167センチ110キロの小兵で怪我を抱えてるだけに... 白鵬はモンゴル出身だけに同音の単語にはあまり馴染みもないのだろう。大喜鵬という幕内もいたがケガで白鵬より先に引退した。


話は逸れるがそもそもだいきほうに近い読みの力士が多数おり、たいほう、だいひしょう、だいきこう、だいき、だいしょうほうといる。後ろ3人は全員90年代の力士だがすでに故人。


大輝煌は史上初の十両1場所入幕力士だがその後怪我で急降下。3年の現役生活で引退。自動車整備の仕事をしていたようだが41歳で急死。大喜は十両どまりのハワイ力士で引退後帰国したがトラブルで殺人事件の被害者となった。


大翔鳳は小結。北海高校から舞の海と日大の同期で立派な体格だった。優勝争いに顔を出したこともあり幕内中堅の力士だったが現役中にすい臓がんが発覚。引退し準年寄となったがすでに末期状態。舞の海が発起人のような形で断髪式を行ったが病状を聞いて急いだものだったという。断髪式時点で体重は90キロ台まで落ち、顔色も白かった。病状が良くないのは誰の目にも明らかで結局2カ月後に亡くなった。引退直後だった舞の海は葬儀に駆け付けようとしたが大雪で飛行機が欠航し来ることもできなかった。現役に大翔鵬がいるのだが白鵬の鵬にちなんでるとのこと。大翔鳳の事を認識してるかは微妙だろう。舞の海も話題にしてないようだ。


落合は伯桜鵬に改名。はくおうほう。王鵬がいるのに被ってしまう。桜咲かせるのは良いが何か2つの四股名を合成させたようで不自然さが残る。伯は鳥取で、本人は桜を入れることが希望ではくほう、おうほうどちらともダメではくおうほうとなったらしい。本来ならどちらかだったのだろう。合成と言えば双羽黒。双葉山に羽黒山だが土俵ぶり含めて当初より批判の声もあり、周知のとおり早期に引退となった。不自然な四股名はどうなのか。あまりいい未来がなかった。


過去千代白鵬と白鵬がいたが実は千代白鵬の方が先輩。にもかかわらず出世は前後し偽物のようなイメージも持たれた。玉鷲と荒鷲が対戦した際も玉鷲が「こっちが本物の鷲、むこうはにせ鷲」と発言したが荒鷲の方が年下で初土俵は先輩だった。荒鷲も思わず反論していた記憶。


霧馬山も霧島に。なんの話もなかったので驚きだ。大関改名は安馬以来か。霧馬山は霧島と双葉山にちなんだようで期待が大きかったことが分かる。最近多くなった字面や語感が悪い不自然な四股名から見れば響きや字面ともによく収まりの良い四股名だった。霧島襲名もいいが何か勿体なさがある。霧島が~という記事やアナウンスでも当分違和感が残るだろう。陸奥部屋といえばこれまで10人程関取を輩出したが、ほとんど立田川部屋(青ノ里)の移籍で直弟子は霧の若だけだった。定年直前に出世頭の弟子が出た訳で喜び一入なのだろう。

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